九州西濃運輸と農林中央金庫長崎支店(農林中金長崎支店)は9月19日、農林水産業・環境・地域課題解決を目的とした連携協定を締結した。
今回の連携協定は、2025年2月より進めてきた廃棄野菜の有効活用をさらに促進するほか、県内JA・JFや農林水産業従業者、地域などが抱えている物流面での課題解決に取り組むことで、農林水産業・環境・地域社会の持続的発展に寄与することを目的としている。
連携では、廃棄野菜の有効活用、流通、地域活性化の3点を切り口として、農林水産業・環境・地域課題の解決に向けた活動を行う。2025年2月より実施している動物園への輸送による廃棄野菜の有効活用を九州全土へ広げるほか、輸送サービスの活用で物流費抑制や低温流通網を拡充し、これらを通じたカーボンニュートラル実現と持続可能な地域社会の実現を目指す。
新たな取り組みとしては、長崎県雲仙市で白ネギ栽培を営む「栗原ねぎ」、福岡県北九州市にある「到津の森公園」と新たに連携し、廃棄野菜(白ネギの出荷調整時に発生した残り)の輸送を、2025年9月より開始している。
<調印式の様子 左から農林中金長崎支店 松本 副支店長、坂部 支店長、九州西濃運輸 中田 社長、川野 経営統括本部担当 執行役員>

農林水産業の課題解決等を目的とした連携協定の締結は、両社ともに本件が初となり、今後はこれを契機にさらなる連携を図っていくとしている。
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