兵機海運は9月26日、神戸物流センター(神戸市中央区)に定温スペースを増設したと発表した。
温暖化に伴う気温の上昇を背景に、品質が劣化しないよう、庫内を一定の温度に保てる定温倉庫のニーズが急速に増加。中階層の定温倉庫に加え、1階の常温倉庫を一部改修して定温スペースを新たに確保した。
定温倉庫の面積は約320m2で、温度は13~22℃、湿度は40~70%に保たれる。
また、開口部は幅5m、高さ3.5mとし、大型貨物の搬出入ができるようにした。エアーカーテンにより、シートシャッターを開閉する際に冷気が放出されるのを最小限にとどめる。
定温保管では主に食品系の貨物が対象となるが、近年では機械部品、医薬品などでも温度管理が求められるようになってきている。
定温倉庫に適した貨物としては、チョコレート、ナッツ類、小麦粉、米、飲料、アルコール類などのほか、例えばフィルム、機密機械、医療機器、医薬品、漢方、調味料、植物などもあるという。
■定温倉庫概要
名称:兵機海運 神戸物流センター
所在地:神戸市中央区港島3-6-1
階数:1階(床耐荷重 4t/m2)
面積:320m2(約97坪)
温度:13~22℃(加温機能付き)
湿度:40~70%(除湿器装備)
兵機海運 決算/4~12月の売上高は105億円、営業利益6.2億円