パーソルグループでテクノロジーソリューション事業を手がけるパーソルクロステクノロジーは10月2日、ラストマイル配送の社会実装を目指し、滋賀県甲賀市、甲賀農業協同組合(JAこうか)、手原産業倉庫と、実証実験に向けた基本合意書を締結したと発表した。
<配送ロボットを活用した実証実験へ4者で合意>
パーソルクロステクノロジーは、これまで物流分野の自動搬送ロボットや介護用ロボットの開発支援などの実績を持つ。
今回のプロジェクトでは、物流効率化のみならず「24時間365日、人と人をつなぐ新しい社会インフラ」をつくることを目指しているという。
<提携イメージ図>
そのため滋賀県甲賀市、JAこうか、手原産業倉庫、パーソルクロステクノロジーの4者は「新たなインフラとしての、配送ロボットを活用したラストマイル配送サービス」の社会実装の実現に向け、業務提携を締結。
パーソルクロステクノロジーは自動配送ロボットの選定やシステム開発、運行管理、遠隔監視を担当し、JAこうかは弁当や食品などの荷主として参画し、地域拠点を提供する。
手原産業倉庫は物流の専門知識を活かし、現地支援やロボットトラブルの駆けつけ対応を実施するなど、それぞれが役割を担う。
まずはJAこうかグループの法人向け弁当や食料品の配送からスモールスタートし、将来的には個人宅配、農産物・日用品・酒類の配送、さらには地域の見守り監視や防災アナウンスなど、多様な活用を検証していく。
甲賀市は「デジタル化からDXへ」を掲げており、今回の実証においても住民自治組織と連携し、実証フィールドを提供する。
パーソルクロステクノロジーでは今後、労働力不足などさまざまな社会課題に対してテクノロジーと地域共創により解決を図るプロジェクトを推進。「労働力不足を解決する配送ロボット」の社会実装を出発点に、新たな価値創出を目指していく方針だ。