関光ロジNEXTは11月18日、豊島、MNインターファッション、ヤギと連携し、グループ企業の国内フェリーを活用した「共同輸送」の取り組みを2025年3月に開始したと発表した。
取り組みは、アパレルや雑貨といった商材を対象に、トラック輸送に依存していた従来の物流体制を見直し、海運モーダルシフトを推進するもの。
国際フェリーと国内フェリーを組み合わせた複合一貫輸送により、CO2排出量の削減、ドライバーの労働時間短縮、輸送効率の向上を同時に実現し、持続可能な物流体制の構築を目指している。
4社はアライアンスを組み、中国から輸入される関東向け貨物を下関港に集約し、下関港から横須賀港経由、首都圏の中継点までの幹線輸送で「共同輸送」を実施。幹線輸送の大部分を関光ロジNEXTグループの東京九州フェリーが担う。3商社が集約した貨物は、10月末時点で10トントラック約68台分に相当し、海上輸送への切り替えにより、試算上、約102トンのCO2排出量削減を実現した。
首都圏への幹線輸送を軸とした「共同輸送」からスタートしているが、より物流効率の高い、納品先までを一貫して配送する「共同配送」の実現にも取り組んでいる。各社は、モーダルシフトの効果を検証・改善しながら、同業他社の商社や取引先企業とも連携を広げ、共同輸送・共同配送の輪をさらに拡大し、業界全体の効率化と環境負荷低減に貢献していくとしている。
Univearth/荷主の24%が共同輸送を検討、実態調査結果が明らかに
