江崎グリコは12月23日、卸売業の物流網を活用した共同配送と、段積みカーゴによる混載でトラックの積載率を向上する物流モデルを構築し、「令和7年度物流パートナーシップ優良事業者表彰」で最高位の大賞（経済産業大臣表彰）を受賞したと発表した。
受賞したのは江崎グリコ、サンライズジャパンホールディングス、サンライズグランドフーズ、エージーエス、鴻池運輸、岐阜プラスチック工業の6社。
Glicoは冷蔵品を毎日配送する物流において、食品卸売業のサンライズグランドフーズと協業し、静岡県で段積みカーゴ（段積みが可能なコンテナー）を活用した新たなチルド物流シェアリングを展開した。
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具体的には、Glicoが商品をサンライズグランドフーズに納品し、同じ拠点の物流倉庫をハブにした物流網でGlicoの商品と他社商品を混載し共同配送するというスキーム。これによりGlicoの輸配送車両の台数を減らし、サンライズグランドフーズの共同配送の輸送効率を高めた。
また共同配送に変更すると従来の配送条件では対応できない得意先に対しては、配送条件を協議してコースを再設計することで静岡方面への直接配送を減らし、岐阜工場へ出荷拠点を集約した。
さらに段積みカーゴを2段、3段積みすることで車両の空きスペースを有効活用し、積載率を向上。納品先ごとに仕分けした状態（パケット型）で輸送することで、サンライズグランドフーズの物流倉庫内での作業負荷を大幅に軽減できた。
この結果、静岡方面に直接配送するトラックの台数を1日6台から2台に削減し（年間66％減）、CO2排出量を32％削減、労働時間を60％削減した。
卸売業と協業し、荷主が主体となって納品条件を見直し、冷蔵品の毎日配送で共同配送モデルを構築した点が評価されたという。
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