エスラインが2月9日に発表した2018年3月期第3四半期の業績は、売上高354億7400万円(前年同期比5.5%増)、営業利益11億8700万円(3.3%減)、経常利益12億3400万円(4.5%減)、当期利益8億500万円(9.7%減)となった。
物流関連事業の売上高は348億3000万円(5.6%増)、営業利益は14億3500万円(0.2%増)。
トラックによる企業間輸送を主とする輸送サービス部門では、国内の貨物輸送量が増加傾向にあるなか、輸送品質の維持向上に努めるとともに、適正な水準への運賃改定と諸料金の収受に向けた営業活動を積極的に進めてきた。
運賃改定の取り組みについては、宅配業者の運賃値上げや物量抑制の動きもあり、荷主企業の物流コスト、特に運賃への関心も高まったこと等を背景に、全荷主企業を対象に適正運賃収受に向けた活動を進めてきた。
これまでに全体の約30%の顧客に理解を得、運賃改定を実施したが、営業収益への寄与率は1%にとどまった。
また、貨物輸送量増加への取り組みとして、港湾地区における海貨貨物や量販店向けの一般消費財の貸切輸送の取り込みやエスラインギフの東日本・中部・西日本の3本部内に設置した「引越・貸切部門」と昨年3月にエスラインギフの中部本部内に開設した「総合配車センター」との連携により、特別積み合せ貨物以外の輸送貨物である引越しや貸切輸送の拡大に努めてきた。
この結果、輸送量では前期比9%増、収入では前期比14%増を確保することができた。
通期は、売上高470億円(5.7%増)、営業利益16億円(12.2%増)、経常利益16億6000万円(9.2%増)、当期利益11億円(10.2%減)を見込んでいる。
エスライン 決算/3月期の売上高3.4%増、営業利益8.8%減