SGホールディングスは9月29日、グループの佐川林業が高知県と徳島県で管理する森林が、環境省J-VER認証委員会による温室効果ガス吸収源として正式に認定し、オフセット・クレジットを取得したと発表した。
SGホールディングスグループでは、今回のJ-VER認証委員会より付与された5612t-CO2のクレジットを、一般社会の森林・環境への関心向上のための施策等に活用することを検討する、としている。
「オフセット・クレジット（J-VER）制度」とは、環境省が2008年11月に、国内事業により実現された温室効果ガス排出削減・吸収量をカーボン・オフセットに用いられるクレジットとして認証する制度として創設。
2009年5月には、間伐・植林等による森林吸収量をオフセット・クレジットとして認証する森林管理プロジェクトが、J-VER制度の対象として新たに追加された。これを受け、2010年3月に佐川林業が森林管理プロジェクトに応募をしていたもの。
SGホールディングスグループは森林整備・森林保全に高い関心をもち、従来から高知県および徳島県に約685ヘクタールの森林を自社保有している。現在、佐川林業では地元の森林組合と協働して、森林の育成管理とともに森林保全活動を実施している。
また、佐川急便では東京都八王子市高尾に約50ヘクタールの森林を自社保有し、「高尾100年の森」プロジェクトを2007年よりスタート。森林整備・森林保全とともに従業員とその家族、また一般社会を対象に環境教室を実施するなど、森林への関心を高める活動を推進している。
