商船三井が7月31日に発表した2013年3月期第1四半期決算によると、売上高3788億5000万円(前年同期比8.5%増)、営業損失5億300万円(前年同期は86億4300万円の営業損失)、経常損失15億3800万円(前年同期は83億5600万円の経常損失)、当期損失50億2000万円(前年同期は80億4700万円の当期損失)となった。
ドライバルク船部門では、鉄鋼原料船、木材チップ船、電力炭船等の長期契約による安定利益の確保と共に、効率的運航によるコスト削減に努めたものの、市況低迷により損失を計上した。
LNG船部門については、新造船が少なかったことや日本の安定したLNG需要を背景に堅調に推移した。部門損益としては、長期輸送契約により安定収益を確保し、前年同期並みの収益を計上した。
コンテナ船事業には、新造船の供給圧力の中、アライアンスの拡充等により品質を保ちつつサービスの合理化を図り、春先以降徐々に回復した荷動きを背景に需給環境が改善し、運賃水準は堅調に推移した。
減速航海深度化による燃料費削減を継続したが、船舶燃料油価格の上昇は損益を圧迫した。
以上の結果、前年同期比損益は改善したが、損失となった。
通期は、売上高1兆5500億円(8.0%増)、営業利益160億円(-)、経常利益100億円(-)、当期利益30億円(-)の見通し。
鴻池運輸 決算/4~6月の売上高8.8%増、営業利益63.6%増