鴻池運輸は3月4日、宮城県黒川郡にBCP(事業継続計画)対応型の仙台食品流通センターを竣工した。
<新配送センター外観>
<内観>
同センターは、東北での定温物流ネットワークの基幹センターとして、倉庫面積1.2万㎡、4温度帯対応(冷凍-26から-20℃、冷蔵5℃、中温15-20℃、常温25℃以下)の設備を有している。
24時間365日対応し、食品・食品原料の保管業務、冷凍・冷蔵食品の仕分、配送や食品工場への食品原料の配送管理業務、流通加工業務などを行う。
東日本大震災では、仙台空港近郊(宮城県岩沼市)にあったコウノイケ・クール・ロジスティクス東北が津波により拠点倉庫が喪失するなど、東北におけるグループ各拠点が被害を受けた。
そのため、東北でのグループの定温物流ネットワーク2拠点の倉庫業務を集約し、東北地区の基幹センターとしての役割を持たせる。
立地については、利便性とともに、BCP(事業継続計画)を踏まえ、海岸線から約20㎞離れた津波被災の心配がなく、さらに地盤層が強い活断層から外れたエリアを選定した。
■新配送センター概要
名称:仙台食品流通センター
住所:宮城県黒川郡富谷町成田9-5-2(東北自動車道・泉インターチェンジより約2.4km)
敷地面積:約1万4000㎡
構造:鉄骨3階建て
倉庫面積:約1万2000㎡
収容力:8500パレット
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