日本郵船は12月24日、重油と共に液化天然ガス(以下:LNG)を燃料として使用可能なDual Fuelエンジンを搭載したLNG燃料タグボートの建造を決めた。
従来の重油使用時と比較してCO2排出量を約30%、NOX排出量を約80%、SOX排出量は100%削減可能と見込んでおり、LNG運搬船を除いてLNGを燃料とする船舶の建造は、外航船・内航船を通じて日本で最初。
硫黄酸化物(SOX)の排出がなく、重油に比べて二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)の排出量が少ないLNGに着目し、LNG燃料船の実用化を検討していたもので、日本海事協会などの支援のほか、鉄道建設・運輸施設整備支援機構での調査の成果を踏まえ、LNG燃料船の建造に着手することになった。
なお、経済産業省と国土交通省の省エネ型ロジスティクス等推進事業の補助対象事業となっており、LNGの供給は、東京ガスの協力を得て実施するほか、船舶への安全なLNG供給体制を整える。
日本郵船、商船三井、川崎汽船など/低圧液化CO2輸送船のAiP取得