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米国/3月度のアジア主要10か国発のTEU実績32%増

2015年04月10日/調査・統計

Zepol(ゼポ)は4月6日付で、米国海上コンテナ輸入の3月実績をまとめた。

アジア主要10か国発TEU(B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前年同期比32%増の133万TEUとなった。

米国向け世界合計 (FROB含)は、中米発(4.3%減) 以外は、 欧州発(シェア15%)12%増、カナダ発(シエア5%) 58%増、南米発(シエア3%)7%増と好調だったため前年比22.4%増の209万TEUとなり、1月~3月累計は526万TEUで、前年同期比はアジア発と同じ4%増となった。

アジア発1位の中国発は3月の前年比32.2%増で1~3月は4.7%増。2位の韓国は中国発などTS分も好調で44.6%増、1~3月は5.7%増。3位の台湾は3月25.6%増だったが1月大幅減で1~3月は3.5%減。

3位の香港は9か月連続の減少の後 15.4%増で1~3月は12.1%減。5位のシンガポールは8か月連続のプラス維持の上に更に大幅増で1~3月は39.9%増。7位のベトナムは59.4%増で1~3月も25.5%増。8位のタイは15.9%増で1~2月の減少分を戻せず1~3月は0.7%減の横ばいだった。

9位のインドは連続20か月のプラスで、3月34.6%増、1~3月20.6%増。9位マレーシアは1月まで14か月連続のプラス(9か月は連続2桁増)の後2月~3月は減少で、1~3月は14.8%減だった。

6位の日本発は、11か月連続プラスの後、1月14.6%減、2月34.6%減に対して、16.9%増だったが、1~3月は9.4%減となった。

釜山経由TS分は、1~2月に2桁減少の後、3月は反動で前年比65.5%の大幅増でした。

西岸混乱の影響について、日本発直航分と日本以外9か国のアジア発平均を比較してみると、1~3月累計で、日本発が9.4%減に対してアジア発平均は4%増と差があった。

これは、日本発の西岸比率がアジア平均よりも約20%高く、東岸比率は約20%低かったことによるものと見られる。

また、この影響で、日本発米国向けコンテナ輸出品目の一部が空輸への切り替えが急増しているが、米国発アジア向け航空貨物統計でも、日本向け輸出が急増し、2009年以降シェア1位だった中国向けを2月実績(重量ベース)では日本が抜いて1位となった。

2月分の日本向け航空貨物品目の構成と平均貨物単価の変化から、野菜、肉類、飲料などの海上輸送品目が緊急輸送されたことを示している。

問い合わせ
ZepolJapan
南石正和
mnasneki@zepol.jp

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