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米国/11月度のアジア主要10か国発のTEU実績11.0%増

2015年12月11日/調査・統計

Zepol(ゼポ)は12月7日付で、米国海上コンテナ輸入の11月実績をまとめた。

それによると、アジア主要10か国・地域発のTEU(B/L・Loading Port/母船積地ベース・実入り・FROB含)は、前月から11.0%増の124.4万TEUとなった。1~10月累計は2.6%増の1240万TEUと、過去最高だった。1~11月累計では前年同期比3.3%増の1364万TEUだった。

米国向けコンテナ世界合計 (FROB含)は、欧州発(シェア15%)、中米発(シエア9.5%)、南米発(シェア3.2%)が、それぞれ9.3%、6.2%、12.7%の増加で、カナダ発(シェア2.9%、3.5%減)以外は全て好調だった。全体の1-11月累計では2.8%の増加(2080万TEU)となり、世界合計でも年間で昨年(2208万TEU)を越えて過去最高年となる見通しとなった。

アジア発の6割以上を占める中国発前年比は前月の8.4%減から、9.6%増としたが1~11月累計では2.4%と小幅増となった。

2位の韓国は自国分の13.9%増に加えて中国などからのトランシップ(TS)分が堅調で9か月連続プラスの22.7%増、1~11月累計でも12.5%増だった。

3位の台湾は17.1%増で3か月ぶりにプラスとなったが、1~11月累計では0.8%増の横ばいだった。4位の香港は6か月連続マイナスから0.4%増と僅かながらプラスだったが、1~1月累計では11.1%の減少だった。
  
5位のシンガポールは0.5%のマイナスでしたが1~11月累計ではトランシップが好調で21.0%の増加となった。

7位のベトナムは93.1%の大幅増加で16か月連続プラスとなり、1~11月累計では37.7%増とアジア発最高の伸びで、2位定着の荷受け地ベースでの1~1月累計は12.2%増加となった。

8位のインドは9.2%増で連続プラスを28か月目とした。9位のタイも147.8%の大幅増加で連続プラス10か月となり1~11月累計では23.3%増だった。10位のマレーシアは51.1%減少と10か月連続マイナスで1~11月累計でも33.3%の大幅減だった。

6位の日本発(直航分)は3.9%減で連続8か月のマイナスとなり、1~11月累計では10.1%減となった。港別の前年比では、神戸港が13%の二ケタ増で、1~11月累計でも四大国際港湾の中で神戸港だけが0.9%増とプラスで名古屋、横浜はそれぞれ11.3%、48.8%の減少となった。四大港以外の1~11月累計では清水、仙台、大阪がそれぞれ8.9%、12.1%、13.4%の増加に対して博多は79.9%と大幅減少となった。

釜山TS分は87.9%増と8か月連続の大幅増で、1~11月累計でも42.1%増加となった。1~11月累計伸び率では博多、名古屋、横浜、大阪、東京、がそれぞれ、86.5%、140.3%、282.8%、96.8%、67.7%と大幅増となった。

一方、アジア発米国向け(往航)に対して、米国発アジア向け(復航、母船揚地・直航ベース)の直近の荷動きは、10月分が前年比3.6%減の50万TEUだったが、11月分中間(15日間)の動きでは24.7万TEUと前年比で8.5%増となっている。
 
アジア向けで1位の中国(直航分シエア43.4%)は、10月分が前年比2.3% 増だったが、11月中間では13.2%増となっている。2位の韓国 (シェア 11.5%) は、10月3.2%減から11月中間では32.8%増だった。3位の日本(シェア9.9%)は、10月分16%減の約5万TEU、11月中間で3.1%増の2.7万TEUとなっている。

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