日本郵船とMTIとジャパン マリンユナイテッド(JMU)は2月25日、JMUで竣工した1万4000TEU型コンテナ船「NYK BLUE JAY」をはじめとして今後シリーズで竣工する同型船の共同研究に2月22日合意したと発表した。
シリーズ1隻目となる「NYK BLUE JAY」は、本船建造段階から船主の協力を得て、JMUに対して技術的なアドバイスを行った。
今後は運航に関する諸データを本船から収集・蓄積し、ビッグデータの解析を図るとともに、JMUへ解析結果のフィードバックを実施する。
船舶の運航データを陸上でもリアルタイムに把握できるようになり、共同研究ではMTIが開発したSIMS2を本船に設置し、取得したビッグデータを日本海事協会が昨年12月に設立した「シップデータセンター」に蓄積・活用することで、運航の効率性や船舶の安全性を追求していく。
推進性能の解析による省エネへの貢献として、航海中の推進性能を把握し、プロペラの高効率化等を図る。
船体構造応力モニタリングで安全性を追求として、シリーズ全船に搭載したHull Stress Monitoring装置により、実海域での船体の応答データを蓄積・活用する。
機関プラントの重大事故防止では、機関プラントを監視するための新たな手法を構築し、機関の詳細なデータを収集、モニタリングする、としている。
将来的には共同研究パートナーを増やしていき、研究の質を高めることで、ビッグデータをさらに活用しやすいものにしていく。
JMU/WAN HAI LINES向け中型コンテナ船の引渡完了