商船三井は7月4日、運航する1万TEU型コンテナ船「MOL Benefactor」が、7月1日に貨物を積載した商用コンテナ船として、初めて新パナマ運河を無事に通峡したと発表した。
「MOL Benefactor」は、昨年3月に竣工した全長336.96m、全幅48.2mの新パナマックス型で、従来のパナマ運河を通峡できなかったが、拡張により通峡が可能となった。
この船は、商船三井の所属するG6アライアンスのアジア/北米東岸航路(NYXサービス)に投入されている。
6月6日に青島を出港し、6月30日にパナマ運河に到着。翌7月1日にパナマ運河を経て太平洋側から大西洋側に抜け、次の目的地であるニューヨークに向けて出航した。
新パナマ運河の開通により大型コンテナ船の配船が可能となり、商船三井では燃費の向上による環境負荷軽減や、更なるコスト競争力の強化につなげていくとしている。
■MOL Benefactor要目
全長:336.96m
全幅:48.2m
型深さ:27.2m
載貨重量:119,324.5MT
NXHD/7月の国際海上輸送取扱実績、グローバル合計23.9%増