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日本オラクル/音声認識による集計・分析データ応答機能をクラウド提供

2017年01月06日/IT・機器

日本オラクルは1月6日、データ分析・可視化サービス「Oracle Data Visualization」に、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末の音声アシスタントで必要なビジネス・データを導き出す新機能を追加し、クラウドで提供開始すると発表した。

新機能により、統計に関する特別なスキルを持たない業務部門のユーザーが、売上、顧客数、工場稼働状況、在庫数といったさまざまなデータをリアルタイムに可視化・レポートするセルフサービスBIの取り組みを支援する。

音声認識による集計・分析データ応答機能である「BI Ask」により、外出中の営業担当者、工場や工事現場の監督者、小売店の受発注担当者などが、iOSやAndroid搭載のモバイル端末に話しかけるだけで、集計されたデータの確認だけでなく、さまざまな切り口で分析データを表示する。

例えば、飲料メーカーの営業担当者が、モバイル端末の音声アシスタントを介して「売上、神奈川、飲料」と話しかけることで、「神奈川県の飲料に関する売上データ」を数種類のビジュアルで表示し、また関連情報として「製品カテゴリ」「販売数量」別のデータ分析も表示する。

「BI Ask」と、「Oracle Database Cloud Service」の機会学習機能を組み合わせることで、倉庫・店舗における在庫管理では、小売店における在庫データを元に、天候や近隣のイベントのデータと連動した需要予測・在庫不足の発注に活用できる。

ルートセールスでは担当する小売店で自社製品の売上状況を把握。小売店の売上データと組み合わせることで、併売などのリコメンド情報を短時間で提示できる。

製造工場の予防保全・点検では、工場の稼働状況を確認、製造に関わるロット数を検索。センサー・データから製造装置の故障発生傾向をパターン化し、音声検索で把握できる。

「Oracle Data Visualization」は、数クリックで業務システム内のビッグデータ分析を行い、散乱したデータから効率的に隠されたパターンを素早く発見して共有したり、すぐに実行可能なビジネス上の洞察を導き出したりすることができる。

作業のすべてがIT部門のリソースなしに行うことができるため、ビジネス上の価値を導き出すまでの時間を短縮し、分析結果に基づいた、施策化展開のスピードアップにつなげる。

クラウドサービスだけでなく、デスクトップ版やサーバー版も提供している。

■「Oracle Data Visualization Cloud Service」価格
9000円(税抜。1ユーザー当たり月額。5ユーザーから)

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