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三菱地所/さとうグループ専用の物流施設、神戸市北区で稼働

2017年07月06日/物流施設

三菱地所は7月6日、近畿の流通グループ「さとう」専用のBTS型物流施設「ロジクロス神戸三田」を6月19日に竣工し、稼働を開始したと発表した。

<ロジクロス神戸三田 外観>
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<周辺地図>
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中国自動車道・六甲北有料道路神戸三田ICに至近に位置し、工場・倉庫等が集積した工業団地内なため24時間運営が可能。

付近には住宅地を擁しており安定的な雇用確保が期待できること、の3つの利点を兼ね備えており、西日本広域の配送をカバーする立地。

30台以上接車可能な入出荷用のバースや約230台の従業員専用の屋上駐車場を整備している。

<1階ドライエリア>
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<2階チルドエリア(精肉加工室)>
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<導入したマルチカートシステム。ピッキングしたものを重量で測定することにより、検品作業も同時に行える>
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テナントである「さとう」の新しい物流拠点として、プロセスセンター(鮮魚・精肉・惣菜加工センター)に倉庫を併設した、冷蔵・冷凍・常温の3温度帯に対応した施設となっており、「PC(鮮魚・精肉・惣菜の加工・配送センター)」機能、「DC(常温商品の在庫型配送センター)」機能、「TC(生鮮・日配食品などのチルド商品、常温商品の通過型配送センター)」機能を併せ持つ総合物流拠点として7月から本格稼働を開始した。

「さとう」は、1666年(寛文6年)に創業し、京都府・兵庫県北部(北近畿地方)を中心に大型ショッピングセンター、食品スーパー、ホームセンター、レストランなどの多業態を展開している。

京都府福知山市に位置する既存の物流施設に加え、「さとうグループ神戸総合物流センター」を第2の拠点として、今後更なる商圏範囲の拡大を目指す。

<竣工式でのさとうの佐藤社長と三菱地所の細包執行役常務>
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7月6日の竣工式では、三菱地所の細包憲志執行役常務は「この土地はUR都市開発の土地を購入したもので、ICの近く、24時間営業、雇用確保に有利な3つのポイントを兼ね備えた好立地。このセンターは通常の倉庫ではなく、さとうさんには計画当初から参加いただき、食品スーパー専用の施設となった。今後、マルチテナントもBTSも必要に応じて積極的に展開していく」と話した。

さとうの佐藤総二郎社長は「このところ出店が増え、福知山市に持っている3つの既存センターでは限界に達していた。さらに、福知山市に集中していることから、自然災害等、BCPの観点からも分散する必要があった。三田市での開発を三菱地所さんから聞き、計画段階から関わり、PC(プロセスセンター)、DC(ディストリビューションセンター)、TC(トランスファーセンター)の3つの機能を併せ持ったセンターとした」と述べた。

佐藤社長は「来週中に4店舗への供給、再来週までに15店舗供給しながら稼働の様子を確かめ、最大50店舗へこのセンターから供給を図っていくつもりだ。センターでは、協力会社含め、250名体制となる予定で、地元採用でも約190名を採用した」と説明した。

■概要
名称:ロジクロス神戸三田(さとうグループ神戸総合物流センター)
所在地:兵庫県神戸市北区赤松台1-2-39
アクセス:中国自動車道・六甲北有料道路神戸三田ICまで約2.0km
敷地面積:2万.93m2
延床面積:1万4464.67m2
構造・規模:S造、地上2階建
設計監理監修:フクダ・アンド・パートナーズ
設計・施工:清水建設
用途:倉庫兼プロセスセンター(BTS型物流施設)
着工:2016年6月17日
竣工:2017年6月19日

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