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ライフポーター/共同宅配センター設立、大手宅配便5割の運賃目指す

2017年10月16日/物流施設

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物流会社のライフポーターは10月16日、首都圏の中小運送・倉庫会社8社~10社と共同で、宅配便の仕分けから配達までを行う共同仕分宅配センターを来年3月に設立すると発表した。

<物流倉庫外観>
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<倉庫内仕分け作業スペース>
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今年11月、浦安・市川地域でテスト配送を開始する。

共同仕分宅配センターは、東京・神奈川・千葉・埼玉・茨城・栃木・群馬の各運送会社が通販事業者から集荷した荷物をライフポーター社の1万3200m2の自社倉庫のうち、2640m2のスペース内で仕分けし、首都圏内の商業地・住宅地の消費者に配送する。

協同組合もしくは出資契約の形態で運営を行い、大手宅配便の5割程度の運賃で荷主側の経済的負担を軽減する。

同時に、大手宅配会社より約5割増しの配達手当をドライバーに支払うなど個人運送事業者の収入アップや労務・職場環境の改善にも取り組む。高齢化が進む運送ドライバーをサポートし、若い人材が運送業界に夢を持って入ってくることができる環境づくりに取り組んでいく。

共同宅配センターの運営システム・業務内容については、大手の半値近い運賃で、大手の5割増の配達手当をドライバーに実現する当センターの強みとし、浦安市舞浜地区という首都圏の流通拠点にあるライフポーターの約2600m2の仕分けスペース(自社倉庫)を挙げている。

現在、このセンターへの参画を決めているのは8~10社ほど。今後さらに増やしていく方針で、最終的には30社体制、月間90万個、(1日当り3万個)程度の取扱数を目指している。

大仕分けをライフポーターが行い、二次仕分けは各県に拠点となる倉庫を設けて対応。 遠隔地への配達は大手に任せ、このセンターでは首都圏内で購入履歴の多い商業地区・住宅地区に特化し、各社とも地域限定、台数制限(上限は100台程度)を設けて営業。 これらにより仕分けから配達までを大手宅配便運賃の半分ほどの1個350円(60サイズ、 2kg)に抑えることが可能と試算している。

共同宅配センターでは、メーカーからの荷物を保管から仕分け、出荷、トラック手配、スタッフの手配までスムーズに対応する。22時から翌朝5時までに仕分けして、6時には出荷・配車の手配が可能。こうして配送員による仕分けや積み込みや荷待ち時間をなくし、彼らの負担を大幅に軽減することができるとしている。

また、現在個人ドライバーの配達手当は1個(送り状1枚)あたり130円程度だが、これでは毎日70個の荷物を運んでも1か月30万円ほどの収入しかない。当センターでは個人ドライバーに直接仕事を発注し、中間マージンをなくすことで最低でも1個あたり200円程度の配達手当を払うことが可能となる。

さらに、パートタイムでの配送業務、大手宅配会社や大手通販会社の自前運送を請け負っているドライバーが余った時間、空いた時間で、当センターで働くことも可能とし、 宅配ドライバーのフレキシブルな働き方を支援する。こうした取り組みにより、高齢化の進む運送ドライバーの待遇を改善するとともに、若者がどんどん運送業界を志すような魅力ある環境づくりに努めていくとしている。

■会社概要
会社名:ライフポーター
住所:千葉県浦安市千鳥12-1
TEL:047-304-4444
設立:2006年9月
資本金:7400万円
(資本金6250万円+資本準備金1,150万円)
従業員:50名(社員20名、 他にパート・アルバイト)
http://lifeporter.com

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