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RIZAPグループ/戦略的統合物流モデル構築で物流コスト25%以上削減

2017年11月01日/SCM・経営

RIZAPグループは11月1日、グループ全体の物流機能の最適化と強化を図るため、戦略的統合物流モデル「シェアリングサプライチェーン」の構築に関する方針について決議したと発表した。

<戦略的統合物流モデル「シェアリングサプライチェーン」のコンセプト図>
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構築する戦略的統合物流モデル「シェアリングサプライチェーン」とは、同社グループの複数の企業が同じ倉庫での商品管理、配送センターの共有、共同配送を通じて、物流関連コストを抑えながら流通量を増やすことにより、グループシナジーを通じてサプライチェーン全体の効率の最大化を目指した新しい統合物流モデルとなる。

グループ各社毎に分断されていたサプライチェーンをグループ全体で統合し、サプライチェーンのあらゆるプロセス(コンテナ・物流センター・トラック等)の積載効率をAI技術を活用して最適化することにより、物流網全体の効率の最大化を目指す。

IZAPグループ共有の物流プラットフォームを構築し、「国際物流における倉庫・コンテナ等の共有による積載効率の最大化」「AI技術を活用した、サプライチェーンの各プロセスにおける最適配分の実現」「国内倉庫の統合、3PL委託および在庫管理の最適化」「スケールメリットを活かしたグループ配送料金の統一」を目指す。

国際物流効率の最大化では、「川上の海外調達から川下の最終配送目的地(ラストワンマイル)に至るまでの一貫輸送の実現」「海外調達先から国内倉庫を経由せずに店舗までの直送による物流コストの最適化」「海外倉庫での流通加工による国内物流作業コストと物流コストの圧縮」を挙げている。

グループは、この方針による効果として、サプライチェーン全体の大幅な効率化を見込んでおり、具体的には、3年後(2021年3月期)までの目標数値としてグループ全体の物流関連コストの25%以上を削減する方針だ。

グループは、中期経営計画「COMMIT2020」で掲げた2021年3月期の連結売上収益3000億円の達成に向けて順調に進捗しており、今後のグループの事業規模の拡大に伴い、今回構築する「シェアリングサプライチェーン」による物流関連コストの削減効果は年々増加する見通しとしている。

なお、RIZAPグループは連結子会社63社より構成されており、「自己投資産業グローバルNo.1」をグループビジョンとして掲げ、美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業を展開している。

■「シェアリングサプライチェーン」対象会社(現状)
RIZAPグループ、RIZAP、イデアインターナショナル、マルコ、夢展望、パスポート、ジーンズメイト、健康コーポレーション、ジャパンギャルズSC、アンティローザ、エンジェリーベ、三鈴

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