富士通交通・道路データサービスは12月1日、物流センターのテナント誘致や開発でのエリア選定を支援するサービスとして、「FUJITSU Intelligent Data Service 物流不動産向け情報サービス(FoXYZ(フォクシーズ))の販売を開始した。
日本全国を通行する貨物トラックのうち約12万台に装着されている、トランストロン製ネットワーク型デジタルタコグラフから収集・蓄積される走行実績データ等を統計処理した、時間・空間の両面での連続性を特色とする物流プローブデータを基に提供するサービス。
実際の運行実績に基づいた所定時間内での到達移動圏を可視化することで、曜日・時間帯・季節・経年比較など様々な時間軸で物流不動産の交通利便性を把握することが可能。
富士通が構築した物流拠点マルチアナリシス基盤で各種統計情報を掛け合わせることで、さまざまな用途に応じた物流不動産の特性を評価することができ、物流センターの効果的なテナント誘致や開発に最適な立地選定につながる。
既存の物流センターや開発検討地点である任意の地点FoXYZ-AP(FoXYZ Any Point)に対して、貨物トラックの実際の運行実績に基づいた曜日時間帯別の等時間移動圏情報を、到達時間ごとに色分けしたコンター図で提供している。
物流センターの選定ではセンターの交通利便性を訴求することも多く、所定時間内での到達移動圏情報に対する高いニーズがある。
到達移動圏を可視化することで、荷主やテナントは輸配送可能な範囲を把握しやすくなり、効率的な拠点選定が可能になる。
ディベロッパーや仲介業者がテナント誘致を行う際に、顧客ニーズに合致した最適な物流施設の提案や代替候補地の提案、さらには他の物流施設との差別化などにも活用可能だ。
出荷は12月から、2020年度末までに売上30億円を目指す。