鴻池運輸の北米グループ会社であるKONOIKE PACIFIC CALIFORNIA(KPC)は5月24日、米国・カリフォルニア州ロサンゼルス地区商工会議所から2017年度の海外からの投資貢献企業として表彰されたと発表した。
鴻池運輸の辻 卓史会長は「自らがゼロから携わったロサンゼルスでの冷凍・冷蔵事業の投資計画具体化から、ちょうど30年の節目の年にこのような賞をいただくことは、望外の喜び。一つの新しい事業を立ち上げ、軌道に乗せ発展させるのは並大抵のことではなかった。今後、さらなる地域経済の発展に貢献できるよう努めていく」とコメント。
通称KPACとして地域で知られているKPCは、鴻池運輸が1985年に初めて北米に開設した100%出資拠点であるKONOIKE TRANSPORT&ENGINEERRING USA,INC.(旧KTE、当時)が前身の会社。
ロサンゼルス市近隣にはまだ冷凍・冷蔵施設が少なかったことに着目し、1988年8月、ウィルミントンに用地を取得。当時のカリフォルニア州知事 ピート・ウィルソン氏が訪日時に鴻池運輸を来訪するなど、歓迎の意を表した。
しかし、実際の倉庫建設までには多くの困難に直面し、およそ5年の歳月を経て1994年4月にKPCを50%出資の運営会社として設立、11月に竣工し、翌年操業を開始した。
その後KPCは同業2社を買収し傘下に収め、KONOIKE-GENERAL,INC.(KGI)、KONOIKE-ESTREET,INC.(KES)として、事業の安定・拡大を推進。昨年夏にはKGI がサウス・ゲート市に約1万3000パレットの能力を有する倉庫を新設し移転、稼働を開始しており、KPCグループ合計で4万パレット以上の保管能力を有するロサンゼルス地区有数の冷凍・冷蔵倉庫会社に成長を果たした。
現在、3社に加え、2000年4月にNVOCC(非船舶運?業者)として再度設立されたKTEを加えた4社体制で、新たな用地取得を進めるなど事業拡大を進めている。