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アトル/鹿児島県で医療関連製品の高機能フルライン物流拠点新設

2018年11月13日/物流施設

メディパルホールディングスの完全子会社であるアトルは11月13日、鹿児島県霧島市の旧南九州物流センターを改築し、新たに「南九州ALC」として11月24日から稼働させると発表した。

<南九州ALC>
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南九州ALCでは、4億6000万円を投じてマテハン機器や棚レイアウトを刷新する改築を施したうえで、高性能ピッキングカートを導入し、高出荷精度の仕分けを実現した。

取扱品目数は従来の1万1000SKU(Stock Keeping Unit、最小管理単位)から1万5000SKUに拡大。独自に開発した需要予測システムで在庫を適正管理し、定時・適量の完全納品を実現したほか、独自のマテハン技術と情報システムによって生産性向上と運営コストの低減を図った。

また、自家発電設備や災害時の緊急配送用バイクの配備、棚免震装置、システム・通信の二重化などによってサスティナビリティ(持続可能性)を強化し、地震などの自然災害時にも安定して供給できる体制を整えたほか、ID認証システムを採用し、庫内のセキュリティも確保した。

出荷エリアは宮崎県と鹿児島県、熊本県(一部)をカバーし、稼働当初の年間出荷金額は500億円を予定。今後は福岡市東区の福岡ALCとの2拠点で、九州全域に高機能物流を提供していく。

ALC(Area Logistics Center)は医療用医薬品や医療材料など医療に関わる全てを取り扱うフルラインセンターで、メディパルHDが安全・安心・ローコストを追求した新しい流通体制の構築に向けて、全国への拡大を進めている。南九州ALCの新設で、全国のALCは10拠点に拡大した。

なお、ロジスティクス本部の南九州物流センターは南九州ALCに改称する。

■南九州ALCの概要
所在地:鹿児島県霧島市国分敷根300
敷地面積:1万1607m2
延床面積:8047m2
構造:鉄骨造、地上2階建
カバーエリア:宮崎県、鹿児島県、熊本県(一部)
出荷金額(稼働当初):年間500億円(予定)
稼働時期:11月24日

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