トッパン・フォームズは4月5日、短距離通信(HF帯・NFC)と長距離通信(UHF帯)それぞれの機能を1枚に実装したICタグ「2周波数帯対応ICタグ」を新たに開発したと発表した。
製造現場の工程管理や真贋判定など一つひとつのモノを個体管理する時に有効なHF帯の特長と、棚卸しや在庫管理など複数のモノを一括で読み取り、管理する時に有効なUHF帯の特長を兼ね備えたICタグ。
「2周波数帯対応ICタグ」では、1枚のICタグで短距離・長距離両方の通信が可能なため、製品のライフサイクルでの一連の利用シーン全てにおいて、ICタグの使い分けや付け替えをすることなく、一貫したトレーサビリティーデータのリアルタイム把握を実現し、製品ライフサイクルの見える化や最適化に貢献する。
今後、トッパンフォームズは、製造業や医療・医薬品分野を中心に、顧客の利用用途に応じて2周波数帯対応ICタグのアンテナ設計やアプリケーションの開発を進め、ICタグや読み取り用リーダーなど含め、2021年度までに5億円の売上を目指す。
■概要
製品サイズ:幅27mm × 長さ40mm(標準)
アンテナサイズ:幅23mm × 長さ36mm(標準)
ICチップ:EM4423
通信プロトコル:ISO 14443A-3 / NFC Forum Type2
ISO 18000-63 / EPC Global Gen2v2
動作周波数:【HF】 13.56 MHz
【UHF】860-960 MHz
通信距離:【HF】 40mm(出力200mW)
【UHF】250cm(出力1W)
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