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JR貨物/貨物駅構内のコンテナ位置情報管理システムを更新

2019年09月11日/IT・機器

日本貨物鉄道(JR貨物)は9月11日、安全性や荷役作業効率の向上、さまざまなデータの蓄積・活用を目的に、30億円を投じてTRACEシステムの更新を行うと発表した。

<TRACEシステム機器構成>

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TRACE(Track and RAil-way Combinative Efficient-system)システムとは、貨物駅構内のコンテナ位置情報を一元管理するシステムで、コンテナの積卸を行うフォークリフトに取り付けられている車載機器とコンテナ・貨車・トラックに取り付けられているタグで構成される。

JR貨物はこのシステムを2004年から導入しており、今般、システム全体の更新を決定。具体的には、新型タグへの更新、フォークリフト車載 TRACE機器の更新、関連するシステムのアプリケーション改修、ビッグデータ収集・分析・活用のための新サーバ構築を行う。

<TRACEシステムによるコンテナ荷役作業管理>

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<TRACEシステム更新による業務改善の効果>

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これにより、荷役作業の安定性を向上させるなど安全性の向上を図るほか、貨物駅構内のコンテナ留置エリアのフリーロケーション管理を実現し、コンテナの探索時間を削減するなど、荷役作業効率の向上に役立てる。

また、フォークリフトに搭載しているドライブレコーダー映像、TRACE機器の操作履歴、GPS走行軌跡、振動センサーなどのデータを収集し、蓄積されたデータを構内のエリア割の最適化や荷役事故の効果的な分析に活用するほか、TRACEの稼働データと各フォークリフトメーカーの車両データを活用し、荷役機器配置の最適化や故障予防保全を推進する。

今後は、2021年度第2四半期までに新型タグへの更新を行い、その後、2022年度第2四半期までにTRACE車載機器の取替を予定している。

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