ダイフクは9月18日、製造業・流通業向け物流システムの販売・据付・アフターサービスを行う現地法人「Daifuku Intralogistics Vietnam Co., Ltd.」を設立し、10月1日より営業開始すると発表した。
<タイの食品メーカーに納入したパレット自動倉庫>
<日本の飲料メーカーに納入したパレット自動倉庫>
ダイフクでは、2021年3月期を最終年度とする中期経営計画「Value Innovation 2020」において、グローバル戦略の一環として、エリア密着型の事業展開を加速するとし、ローカル経営の自律性を促進している。新会社設立により、ベトナムでの事業をより積極的に進め、製造業向け保管システムのみならず流通業向け搬送、仕分け・ピッキングシステムなど、幅広い分野での事業展開を図っていくとしている。
ダイフクグループのベトナムでの事業は、2016年より、ダイフクおよびタイの現地法人が、現地のメーカーや日系企業に自動倉庫を中心とする物流システム設備を販売してきた。
近年、ベトナムは、若い世代の豊富な労働力を背景に、有力な製造拠点として、また昨今の米中貿易摩擦の影響による生産拠点の移転先として、日系のみならず各国の企業が進出している。一方で、外資による積極的な投資によって賃金が上昇傾向にあり、自動化への機運が高まっている。
■新会社概要
社名:Daifuku Intralogistics Vietnam Co., Ltd.
所在地:ベトナム社会主義共和国 ホーチミン市
資本金:45万USD(約5000万円) ダイフク100%出資
事業内容:物流システムの販売、工事、アフターサービスなど
従業員数:10人(予定)
ヤマトHD/80億円規模の新CVCファンド設立、新領域に投資