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プロロジス/2万5000人の物流部門求職者にスキル習得を支援

2020年08月26日/CSR

プロロジスは8月26日、「コミュニティ・ワークフォース・イニシアティブ」(CWI)の取り組みを拡大すると発表した。

2025年末までに、2万5000人の求職者に運輸・流通・物流業界で必要とされるスキルの習得を支援する。

プロロジスは、米国の労働力や教育システムの転換を推進している非営利組織 JFF(Jobs for the Future)と提携。これにより、ビジネスを展開する地域における経済的機会を創出し、人材のキャリアパスを活性化することに焦点を置きながら、カスタマーの将来的な雇用確保につなげる。

プロロジスとJFFは、オンラインの教育訓練プログラムを構築し、物流現場の労働力に必要とされるコンピテンシー(高い業績・成果につながる行動特性)の習得を支援する。

このプログラムは昨年1年間をかけて作成され、基礎的なスキルや、効率性・生産性向上の原則、職場の安全確保やフォークリフト操縦など物流界特有の訓練を行う。コース内には VR(ヴァーチャルリアリティ)などの最新のテクノロジーも取り入れており、パソコンやモバイル端末を利用して webブラウザから受講することができる。

オンライントレーニングのプラットフォームの一部として、プロロジスは業界主導で修了証書発行の準備を進めている。修了証書が業界のスタンダードとして活用され、より多くの人が運輸や配送業界で求められるコアスキルを身に着けてロジスティクス分野でのキャリアをスタートできるよう支援する。

トレーニング教材は、プロロジスのカスタマーの協力のもとに開発し、雇用主となる会社固有のニーズに合わせてカスタマイズが可能である。

この教育プラットフォームは、国際物流大手GEODIS社および国際 3PL大手 NFI Industries 社を含む複数のカスタマーや、プロロジスが提携している地域コミュニティが試験的に利用を開始している。

また、教育・能力開発システムの発展に尽くしてきた JFF の知見と専門性を活し、プロロジスは、地域の団体や、コミュニティ・カレッジ(2年制の公立大学)、ワークフォース・デベロップメント・ボード(労働力発展開発委員会)などへの資金提供も行う。

これらの組織は、オンライントレーニングを通して求職者を支援し、地域の雇用機会との橋渡しを行う。また、求職者を後押しするためのキャリアガイダンス、コーチング、サポートサービスなどを提供し、物流分野の将来人材として育成する。

パートナーシップは、マイアミ(フロリダ州)、シカゴ(イリノイ州)、ダラス(テキサス州)、トレーシー(カリフォルニア州)、ロングビーチ(カリフォルニア州)、フィラデルフィア(フィラデルフィア州)で開始する。これらの地域は、物流会社の事業展開が拡大しており、人材需要が高い地域である。2021年には、あらたな地域への展開も予定している。

プロロジスのハミード R. モガダム会長兼CEOは「物流は、地域に長期的な雇用をもたらす。プロロジスのCWIプログラムは、物流というダイナミックな業界において、将来性あるキャリアパスのはじめの一歩を踏み出す支援をする。現在、当社のカスタマーから、これまでにないほど人材不足の課題について相談があり、この取り組みが、官民の橋渡しの一助となればと願っている」と述べた。

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