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全ト協/意識調査、9割がトラック輸送をライフラインと認識

2020年10月01日/調査・統計

全日本トラック協会は10月1日、「トラックの日(10月9日)」にちなんだ「トラック輸送に関する意識調査」を実施し、集計結果を公表した。

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それによると、トラック輸送に関する意識と認知状況に関する項目では、「トラック輸送は生活と経済のライフラインだと思うか」という質問に対し、「そう思う」と回答した割合が全体の90.2%を占めた。この割合は、50代で93.0%、60代で96.5%と、シニア層で特に高い傾向にある。

また、「トラック輸送が止まってしまったら、どのくらい困ると思うか」に対しては、「とても困ると思う」が65.1%、「まあ困ると思う」は27.0%で、合計92.1%が「困る」と回答。年代別にみると、「困る」と回答した割合は50代で98.5%、60代で96.0%と、こちらもシニア層が特に高くなっている。

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トラック輸送が止まった場合に予想される問題を提示し、社会的な影響が大きいと思うものについては、「食材が店舗に届かず飲食店がお店を開けなくなる」が71.0%と最も高く、次いで、「医療用品が病院に届かず治療ができなくなる」が68.1%、「生産者・メーカーからの商品が届かずお店から商品が消える」が67.5%と続いた。

トラック輸送の実態に関する内容では、「トラックが国内貨物輸送量の9割を運んでいることを知っているか」という質問に対し、「知っていた」が27.3%、「知らなかった」が72.7%と、認知度の低さが浮き彫りとなった。

大型トラックとの関わりに関する内容では、「渋滞中に大型トラックの左側をバイクや自転車ですり抜けることは大変危険なこと」、「大型トラックの前に急な割り込みをするのは乗用車の前に割り込むより危険なこと」であることを「知っていた」割合はともに6割を超えた。

一方で、「高速道路のSA・PAで大型車用の駐車マスに駐車する乗用車がいるため困っている大型トラックがいる」ことについては、「知っていた」が42.8%と、半数を下回った。

そのほか、今回の調査では、トラックドライバーのイメージについて、30代女性の7人に1人が「かっこいい」と回答。

トラックドライバーに感謝したエピソードでは、「コロナ禍でも笑顔で届けてくれて元気が出た」や「台風の強風のなか指定時間に届けにきてくれた」といった内容が挙げられた。

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トラックドライバーのイメージに合う芸能人では、男女のトップが鈴木亮平さん、天海祐希さんという結果に。宅配便を届けてほしいドライバーでは、田中圭さん、新垣結衣さんを挙げる声が最も多かった。

この調査は、ネットエイジア社の協力のもと、9月11~14日の4日間、全国の20~69歳の男女(有効サンプル1000名)を対象に実施したもの。

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