ジャパン マリンユナイテッド（JMU）は12月9日、広島県呉市の呉事業所で建造していたWAN HAI LINES (SINGAPORE) PTE. LTD.(ワンハイラインズ（シンガポール）プライベート・リミテッド)向けの3055TEU型コンテナ船「WAN HAI 323（ワンハイ323）」を引き渡した。
＜WAN HAI 323＞
新造船は、JMUが新規に開発したホールド内で最大12列×6段、デッキ上では最大14列×7段のコンテナを積載することができる3055TEUコンテナ船の3番船。
アジア発着やアジア域内での海上輸送量の増加に伴う、中長距離の定期航路への投入を想定し、積載能力と定時運航が可能な航海性能をJMUの技術で高いレベルで実現。環境性能も大きく向上させた。
航海性能では、最新の解析技術を使い、低抵抗・高効率を追求した幅広最適船型を開発。同時に独自の省エネデバイス最適化することで、従来船よりも大幅な燃費削減を達成した。また、新デザインの電子制御エンジンと冷却海水ポンプのインバーター制御を採用することで、燃費性能を向上させた。
環境性能では、バラスト水処理装置の装備、有害物質一覧表の保持などに適合するなど、さまざまな環境規制に対応した。
■WAN HAI 323の概要
全長：203.50m
幅：34.80m
深さ：16.60m
喫水：11.50m
載貨重量：3万7160トン
総トン数：3万676
主機関；MAN-B＆W 7S70ME-C10.5 ディーゼル機関1基
航海速力：21.60ノット
定員：25名
船級：DNVGL
船籍：シンガポール
