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日新/3月期の売上高21.0%減、営業利益26.0%減

2021年05月10日/決算

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日新が5月10日に発表した2021年3月期の業績は、売上高1559億1500万円(前年同期比21.0%減)、営業利益26億1100万円(26.0%減)、経常利益42億8700万円(4.2%増)、親会社株主に帰属する当期利益20億700万円(25.8%減)となった。

グループでは第1四半期に貨物量、旅客数が大きく落ち込んだが、7月より徐々に貨物量が回復し、その後もグループ全体での集荷努力により10月以降も増加傾向が継続した。一方、旅行事業においては、人件費、経費の抑制等更なる固定費削減に努めたが、渡航制限と国際線減便の状況に大きな変化は無く、厳しい経営環境が継続した。

物流事業の業績は、売上高1505億6500万円(4.9%増)、営業利益41億4900万円(65.9%増)。

物流事業の日本では、航空輸出は、第1四半期を底に物量が増加した。特に10月以降は世界的な海上コンテナ不足の影響もあり、自動車関連貨物、電子部品を中心に取扱いが急増した。海上輸出は化学品・危険品の輸出が堅調、加えて10月より自動車関連貨物の物量も増加に転じた。海上輸入は食品、生活雑貨、家電関連貨物が順調に推移した。

香港では航空輸出の利益率が改善、海上輸出は家電製品の取扱いが増加した。上海では「中欧班列」(中国-欧州間国際鉄道輸送)を利用した欧州向け生活雑貨の鉄道輸送を受注し、収益に寄与した。

米州では、海上輸出は日本向け食品輸送が年間を通し順調に推移した。また、10月以降は自動車関連貨物の荷動き回復に加え、港湾混雑の影響による海上貨物の国内代替輸送が急増し収益に寄与した。倉庫保管・国内配送業務は米国内巣ごもり需要もあり家電製品の取扱いが堅調だった。

欧州では、英国で自動車生産工場の生産再開に伴い、10月以降徐々に収益が回復した。ドイツも10月以降、家電製品の保管・配送業務が回復、自動車関連貨物の荷動きも再開し、航空輸出が増加した。

次期は、売上高1470億円(前年同期比5.7%減)、営業利益40億円(53.2%増)、経常利益45億円(5.0%増)、親会社株主に帰属する当期利益27億円(34.5%増)を見込んでいる。

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