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セイノーHD/3月期の売上高5.4%減、営業利益は17.3%減

2021年05月13日/決算

セイノーHDが5月13日に発表した2021年3月期決算によると、売上高5920億4600万円(前年同期比5.4%減)、営業利益245億6000万円(17.3%減)、経常利益277億5100万円(11.9%減)、親会社に帰属する当期利益166億6000万円(35.5%減)となった。

輸送業界では、コロナ禍での働き方や消費スタイルの変化によるEC市場の拡大に伴い宅配貨物の増加がみられたものの、新型コロナウイルス感染症の影響による経済活動の停滞により国内貨物輸送量は減少傾向が続き、厳しい経営環境となった。

セグメント別では、輸送事業は売上高4410億9000万円(5.4%減)、営業利益は183億7500万円(21.3%減)となった。

輸送事業は、中期経営方針のもと、顧客の輸送での困りごとを解決するため、Webから入力するだけで、パレットサイズから1車貸し切り単位まで貨物量に見合った最適なサービスをワンストップで提供する
「セイノー輸送なびPro」を開始し、着実に実績を上げてきた。輸送事業の中核会社である西濃運輸では、コロナ禍での経済活動の停滞により取扱貨物量が大幅に減少する中、蓄積した業種別の実績データ分析による好調業種への積極的な渉外や、渉外履歴を含む顧客情報を一元管理す
る「顧客カルテシステム」を活用し、取扱貨物量の確保に取り組んだ。

一方で、取扱貨物量に相関するよう費用の最適化を行い、中でも積載量が落ち込んでいる運行コースの減便を実施するなど、路線便の見直しを継続してきた。

また、労働環境改善のための拠点リニューアルも継続するなど、社員のES向上に努めてきた。

拠点展開では、西濃運輸が深川支店(東京都江東区)、セイノースーパーエクスプレスが山形営業所(山形県山形市)の新設を行っている。

次期は、売上高6110億円、営業利益306億円、経常利益332億円、親会社に帰属する当期利益212億円を見込んでいる。

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