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日本GLPほか/ファミマの飲料陳列業務自動化、AIロボット導入

2021年11月09日/IT・機器

日本GLPとファミリーマート、Telexistence(TX)は11月9日、TXの独自AIシステム「Gordon」を搭載した新型ロボット「TX SCARA」を「ファミリーマートALFALINK相模原店」に導入すると発表した。

<「Gordon」>
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<「TX SCARA動画>

導入するTXが開発した新型ロボット「TX SCARA」は、店舗従業員への作業負荷の大きいバックヤード内での飲料補充業務を24時間行う。バックヤードの狭いスペースで稼働可能な水平多関節型のロボットで、通常時は「Gordon」が自動制御する。陳列失敗時にはTelexistence(遠隔操作)モードへ移行し、インターネットを通じて人が遠隔から直接的、直感的にロボットを制御し迅速に復旧を行うことが可能だ。

また、「Gordon」は店舗の過去の販売実績データを学習することで、時間帯や季節により変化する商品の売れ筋に合わせ、「TX SCARA」による陳列タイミングを最適化する。こうしたロボティクス・AI技術の活用により、一日約1000本行われている飲料陳列業務を、店舗従業員に代わり24時間担う。一方、店舗従業員は売場を離れることなく、接客業務など、より付加価値の高い業務に取り組むことができる。

日本GLPが展開する「ALFALINK」は、「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトとして、従来の物流施設における効率化・最適化を超えた、これまでにない価値や事業を創造していく拠点となる施設づくりを目指している。「Open Hub」(物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「Shared Solution」(ビジネスの進化をサポート)をキーワードとし、このコンセプトに基づいた様々な設備、サービスを提供している。

最先端の技術を駆使した「TX SCARA」の導入は、「Open Hub」の取り組みの一環であり、地域にも開放された共用施設「リング」内におけるコンビニエンスストア利用の利便性とともに、新たな価値創造に取り組む拠点として社会・地域の人々に興味・関心を持ってもらえるきっかけとなることを期待。

ファミリーマートは、この取り組みにより作業工数が大きく、人間への負担も重い商品陳列業務を自動化・遠隔化することで、生産性の向上や非接触化、顧客の利便性向上を加速する。この取り組みは、ファミリーマートが2019年11月より参画する経済産業省における「ロボット実装モデル構築推進タスクフォース」の一環でもあり、ロボットを活用した店舗の省人化や新しい店舗オペレーション基盤の構築を目指している。

■店舗概要
店舗名称 :ファミリーマートALFALINK相模原店
住所 :神奈川県相模原市中央区田名字赤坂3700-1
営業時間 :24時間
店舗面積 :約140m2

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