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日本GLP/ALFALINK流山で街びらき、流山市との連携を強化

2021年11月19日/物流施設

日本GLPは11月19日、千葉県流山市で開発を進める大規模多機能型物流施設プロジェクト「GLP ALFALINK 流山」の街びらきイベントを開催した。

<街びらきイベントの会場となった「GLP ALFALINK 流山8」>
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「GLP ALFALINK 流山」は、計8棟、総敷地面積42万m2、総延床面積92万m2の物流施設で構成される大規模多機能型物流施設プロジェクト。「創造連鎖する物流プラットフォーム」をコンセプトに掲げ、「Open Hub」(物流をもっとオープンに)、「Integratedub」(物流をもっとオープンに)、「Integrated Chain」(サプライチェーンをつなぐ)、「SharedSolution」(ビジネスの進化をサポート)の3つのキーワードに基づいたさまざまな設備やサービスを提供している。

<ALCOテラス>
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<交流広場「ALCO Park」で開かれたマルシェ>
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現在は8棟中4棟が竣工しており、残り4棟もそれぞれ2023年の竣工に向けて開発中。直近で竣工した「GLP ALFALINK 流山8」では、1階に設けたレストラン・売店・カフェテリア等で構成する休憩所「ALCOテラス」や、敷地入口に整備した交流広場「ALCO Park」を一般開放しているほか、その他施設でもカフェテリアやファミリーマートなどの一部機能を地域に開放している。

今回の街びらきイベントでは、地域関係者などを招いて、同施設の紹介や見学会、特産品などが出店するマルシェなど、さまざまな催しを行った。

<日本GLP 帖佐 義之社長>
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イベントの冒頭挨拶では、日本GLPの帖佐 義之社長が「今回のイベントは、GLP ALFALINK 流山が『地域に開かれた物流施設』であることから『街びらき』という形で開催した。街びらきイベントは先週にGLP ALFALINK相模原でも開催しているが、物流施設事業者が街びらきをするというのは史上初のことだと思う」と語った。

GLP ALFALINK 流山については「これまで十数年にわたり手がけてきた物流施設開発のノウハウを集約しており、自分らしく誇りをもって働く事のできる施設だ」と話した。

また、過去の印象深いエピソードとして「20年程前に物流の現場を訪れる機会があった。築40年くらいの古い倉庫で、トイレも男女兼用の和式トイレだった。しかし、トイレに入ってみると一面がピカピカで全く汚れていない。その会社の方に話を聞くと、従業員全員が使用後に掃除を徹底しているという。この体験から物流に携わる方々の誇りと人としての気品を感じ、こういった方々が働くのに相応しい場所を作りたいと思った」と、現在の先進的物流施設開発につながる体験談を語り、「今はまだ物流施設を作るというと地域から敬遠されることもあるが、開かれた施設によって物流業で働くことの尊さを発信するため、これからもアルファリンクを世に広げる努力を続けていきたい」と述べた。

<「コミュニティ・建築×ウェルネス」をテーマにしたトークセッション>
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そのほか、イベント内では日本GLPの帖佐 義之社長、流山市の井崎 義治市長、千葉大学 健康康都市・空間デザインラボ所属の原 裕介特任准教授の3者による「コミュニティ・建築×ウェルネス」をテーマにしたトークセッションも行われた。

原 裕介特任准教授は空間デザインとロボティクス、テクノロジー、エコロジーなどの分野で境界を横断した研究を行い、最近では日本GLPの物流施設開発の監修にも一部携わっている。

原特任准教授はGLP ALFALINK 流山について「欧米で採用されている建築等の性能評価である『ウェルビルディング・スタンダード』の要件をほぼ満たしている。施設の外周部に周回路を設けたことでウォーカブルな街を作り、地域全体の健康づくりに寄与している。また、人にとっては他人との交流も健康寿命を延ばすのに重要な要素で、交流の場として地域のコミュニケーションを活性化するという役割にも期待している」と語った。

また、流山市の井崎市長は「GLP ALFALINK 流山全体で18万本を植樹し、緑豊かで健康的な生活ができる職場環境ができると聞いている。数日前に開設した施設外周の周回路は、すでに多くの市民が利用している。日本GLPとは本日、地域活性化の包括連携協定を締結するが、さまざまな面で連携を進め、今までにない唯一無二の協定になることを期待している」とコメント。

日本GLPの帖佐社長は「アルファリンクの取り組みがさまざまな方に支持され、勇気づけられている。流山でのコニュニティが地域に定着するところまで持っていきたいが、コミュニティは我々ではなくテナント企業や地元の方々が主体となって発展していく側面もあるため、力を入れ過ぎず、客観視する位の余裕をもって発展を見守っていきたい」と語った。

<協定書にサインする帖佐社長(左)と井崎市長(右)>
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そのほか、街びらきイベント内では、日本GLPと流山市による「地域活性化に関する包括連携協定」の締結式を執り行った。

両者は、2019年10月に「災害時等における一時避難施設としての使用に関する協定」を締結したことを始め、防災・災害対策、産業振興、スポーツ振興の分野で連携を重ねてきたが、さらに幅広い分野での連携を視野に入れ、今回の協定を締結した。

包括連携協定では、①防災・災害対策、②産業振興、③コミュニティ・市民協働、④教育振興、⑤健康づくり、⑥生涯学習の提供、⑦スポーツ振興、⑧観光振興、⑨市政情報の発信、⑩その他市民サービスの向上、の10項目で連携・協力を行う。

具体的には、防災イベントを通した消防・防災意識の啓発、企業誘致による雇用の促進、市民活動団体への活動場所の提供、小中学校の職場見学や職場体験、ランニングイベントでのコースの提供など、多岐にわたる分野で協力していく。

包括連携協定は、流山市にとって6例目、日本GLPにとっては初の締結となった。

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