LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





ESR/210億円投資、埼玉県加須市で10.5万m2物流施設着工

2022年03月10日/物流施設

ESRは3月10日、埼玉県加須市に建設する「ESR加須ディストリビューションセンター2(ESR加須DC2)」の地鎮祭を同9⽇に実施したと発表した。

<ESR加須DC2完成イメージ>
20220310esr 520x293 - ESR/210億円投資、埼玉県加須市で10.5万m2物流施設着工

<アクセス>
20220310esr1 520x293 - ESR/210億円投資、埼玉県加須市で10.5万m2物流施設着工

ESR加須DC2は敷地⾯積4万9600m2、延床⾯積10万5300m2の4階建てマルチテナント型物流施設で、3⽉1⽇に着⼯し、2023年5⽉31⽇の竣⼯を予定している。総投資額は約210億円。

ESRとして着⼯ベースで32件⽬、埼⽟県内では6件⽬のプロジェクトであり、加須市内で2017年1⽉に竣工した「レッドウッド加須ディストリビューションセンター(レッドウッド加須DC)」から6kmの距離に所在している。

ESR加須DC2は、東北⾃動⾞道「加須IC」から6.2km、圏央道と連結する「久喜⽩岡JCT」から13kmと⾼速道路へのアクセスが良好で、東京都⼼まで60分、⾸都圏全域をはじめ東北地⽅までをカバーする広域配送拠点としても利便性の⾼い⽴地となっている。

また、東武鉄道伊勢崎線「加須駅」まで5.6km、加須駅を経由するコミュニティバスの最寄り停留所から850m(徒歩10分)と公共交通機関での通勤も可能。加須市や周辺都市の労働⼈⼝も多く、職住近接の労働環境が整っており、雇⽤確保の観点からも有利な⽴地。

<完成イメージビデオ>

建物は4階建ての耐震構造で、⼀⽅通⾏のスロープ2基で3階までトラックが直接アクセス可能。1階は建物両⾯に、3階は中央⾞路を挟んで両側にトラックバースを配置しており、トラックバースの奥⾏は14mを確保し、計108台の⼤型⾞の接⾞が可能となっている。また、敷地内には⼤型⾞の待機スペースを⼗分に確保することで、安全性に配慮した効率的な⼊出庫オペレーションを実現する。

倉庫部分は、⾼い保管能⼒を確保し汎⽤性を⾼めた設計を採用。1・2階、3・4階のメゾネット仕様で、荷物⽤エレベーターと垂直搬送機によって縦搬送を行う。梁下有効⾼は1・2階が6.5m、3階は5.5m、4階は6.0~7.7mに設定し、床荷重は1・2階が2トン/m2、3・4階が1.5トン/m2、柱ピッチは間⼝11m×奥⾏10.5mを確保する。最⼩賃貸区画は約1500坪、最⼤12テナントの入居に対応できる。

また、ESRの基本理念「HUMAN CENTRIC DESIGN.(⼈を中⼼に考えたデザイン)」に基づき、ワーカーに安全で快適な就労環境を提供。⾞両とワーカーの動線を分離し、各階北⻄・北東に2か所、南中央に1か所の計3か所に分散させて事務所(1階は荷受け室)・共⽤部を配置する。ラウンジは4階に3か所設置。敷地内には従業員の自動車通勤を想定し、⼈材確保の施策として265台以上の駐車場を⽤意する。

環境面では、全館LED照明や環境配慮型照明システム、外壁サンドイッチパネル、最新省エネルギー機器(ヒートポンプ式空調や節⽔器具等)を導⼊するなど、環境負荷低減に配慮した建築計画によりCASBEEAランク評価を取得予定で、⾃家消費型太陽光発電システムも導⼊を予定している。

BCP(事業継続計画性)対策としては⾮常⽤⾃家発電設備を備え、停電時でも防災センター、荷物⽤エレベーター、電動シャッター、トイレ等が⼀定時間使⽤できるようにする。また、施設運営・管理のスペシャリストであるESR社内のプロパティマネジメントチームの下でセキュリティ対策を構築し、⾮常事態にも迅速に対応する。

<スチュアート・ギブソン代表による鋤入れ>
20220310esr2 520x390 - ESR/210億円投資、埼玉県加須市で10.5万m2物流施設着工

ESRのスチュアート・ギブソン代表は「広域物流拠点としての強みを持ち、保管効率性を確保したESR加須DC2は、多くの企業のビジネス発展に役⽴てる物流施設であると⾃負している。ワーカーの安全性・使い勝⼿を優先し、同社の施設で初めて1フロアに3つのラウンジを分散して配置する設計を採⽤。また、⼈と地球に優しいサステナブルな物流施設とするため省エネルギーの建築計画を⾏い、⾃家消費型太陽光発電システムも導⼊を予定している。完成時には雇⽤創出、災害時の協⼒等、加須市と地域社会にも貢献していく」 とコメントした。

■「ESR加須ディストリビューションセンター2」概要
所在地:埼玉県加須市下樋遣川6000-1
敷地⾯積:4万9600m2
延床⾯積:10万5300m2
構造:4階建て/耐震構造
⽤途地域:市街化調整区域(都市計画法第34条12号)
着⼯:3⽉1⽇
竣⼯:2023年5月31⽇(予定)
設計:上野⼭都市設計
施⼯:東急建設
アクセス:【⾞】東北⾃動⾞道「加須IC」6.2km/東北道・圏央道「久喜⽩岡JCT」13km
【電⾞】東武鉄道伊勢崎線「加須駅」5.6km
【バス】加須市コミュニティバス「本樋遣」徒歩10分(850m)
【その他】東京都⼼へ65km/東京国際空港へ83km/東京港へ76km

関連記事

物流施設に関する最新ニュース

最新ニュース