ニチレイロジグループ本社は5月10日、2024年問題への対応および持続可能な物流サービスの提供のため、次世代輸配送システム「SULS(サルス)」の稼働を開始したと発表した。
「SULS」の仕組みでは、グループの拠点間輸送で荷台部分の切り離しが可能なトレーラーを活用し、荷積み・荷下ろし等の作業を乗務員ではなく拠点側が行うことでトータルの運行時間を大幅に短縮する。
また、トレーラーを自社グループで保有し、中継拠点に常に荷積みされた状態のトレーラーを用意しておくことで、車両到着後すぐに次の目的地への運行に移れるため、輸送能力の大幅な拡大にもつながる。
同社では、「SULS」の仕組みの整備をまずは東名阪の拠点間輸送から開始。今後は全国へ順次拡大していくことで、低温物流を高品質で持続可能な形に進化させる。
「SULS」の名称は、「S&U Logistics System」の頭文字からとっており、「S」には「3つのS」、Speedy(よりスピーディに)、Sustainable(持続可能な)、Solution(課題を解決する)、そして「U」には「3つのU」、Utility(より効率よく)、Usability(より使いやすく)、User Experience(高い体験価値)、という意味が込められており、同社の強みを掛け合わせることで 「3つのS」を生み出し、社会や顧客に「3つのU」を提供していく、という想いを表している。
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