LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





安田倉庫/国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送

2022年07月13日/IT・機器

安田倉庫と子会社の安田運輸は7月13日、業務提携先である中央倉庫と共に、日本トレクス・フジトランスポートと共同で、国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送の実証実験を実施(2022年6月29日~6月30日)したと発表した。

<実証実験の概要図>
20220713yasuda1 520x213 - 安田倉庫/国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送

<実証実験の様子>
20220713yasuda2 520x174 - 安田倉庫/国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送

20220713yasuda3 520x279 - 安田倉庫/国内初の冷蔵温度帯でのスワップボディコンテナ輸送

この実証実験は、日本トレクスが「ジャパントラックショー2022」で展示し大きな反響を呼んだ「スワップ冷凍フラットパネルバンボデー」を活用し、同社守屋町営業所、コネクトエリア浜松、中央倉庫京都PDセンターを中継場所として、このコンテナを交換しながら中継輸送を行ったもの。

このコンテナは、シャーシを切り離しての冷凍機運転が可能であり、冷蔵温度帯での中継輸送を実施している。

スワップボディコンテナ車輛は、車体と荷台を分離することができ、分離中に荷役作業の実施が可能となる。「2024年問題」を前に、スワップボディコンテナ車輛の導入は、待機時間減少による残業時間の削減や中継輸送による日帰り運行の実現、荷役分離の効果による女性ドライバー活用や労務環境改善による定着率の向上などの効果も見込める。

また、荷役分離によりドライバーが輸送業務に集中できるため、輸送品質の向上や輸送の安全が確保され、CSRの向上を図ることも可能。更には、中継輸送はトラックの走行距離や待機時間のアイドリングが削減されCO2排出量を抑える効果が見込まれており、サステナビリティの観点からも導入促進が期待されている。その一方で、冷凍・冷蔵輸送が可能なスワップボディコンテナは、諸外国には存在するものの国内にはなかった。

実証実験では、このコンテナを活用し、GDP(医薬品の適正流通基準)に準拠した温度マッピングにて安田運輸横浜営業所から同社茨木営業所までの冷蔵温度帯での中継輸送を実施している。なお、このコンテナは、冷凍・冷蔵機能のみならず温調機能も有しており、-25℃~+25℃の範囲での庫内温度が実現可能であり、冬期や寒冷地といった低温度環境下における設定温度帯での輸送も可能となる。

同社では中期経営計画「変わらず、変える。YASDA Next Challenge 2024」の中で、「メディカル物流拠点の拡充と体制の強化」や「国内外の輸配送ネットワークの拡充」を掲げており、このコンテナの活用をメディカル輸送における新たなソリューションとして昇華させることを目指しており、今後も引き続き関係各社の協力を得ながら実用化を目指し、実証実験を継続する予定。

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース