日本郵船は9月7日、大阪ガスインターナショナルトランスポートと液化天然ガス（LNG）運搬船1隻の複数年の定期傭船契約を締結したと発表した。
＜GRACE FREESIA＞
同契約に投入する「GRACE FREESIA」（グレース・フリージア）は燃料油とボイルオフガスを利用する二元燃料低速ディーゼル機関「X-DFエンジン」や余剰ボイルオフガスを有効に利用する再液化装置を搭載している。また、カーゴタンクは、タンクの内部をニッケル鋼やステンレス鋼で覆うことで、低温を保ちガスの膨張を吸収するメンブレン型で、容量は17万4000m3。優れた防熱性能を持つタンク方式を採用することで効率的で経済的な運航を実現する。
同社は世界最大級のLNG船保有・管理会社としてこれまでに培ってきた経験ノウハウ、ネットワークを活かし、日本のエネルギーの安定的な供給の実現に貢献していくとしている。
■概要
全長：297.160m
全幅：46.40m
積載容量：17万3956m3
主機関：X－DFエンジン
建造造船所：現代三湖重工業（韓国）
船籍：バハマ
竣工年：2022年
