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花王/和歌山~首都圏への製品輸送を海上モーダルシフト

2022年10月14日/3PL・物流企業

花王は10月14日、和歌山工場から首都圏への製品輸送にRORO船を利用すると発表した。

<10月8日に行われた定期航路就航式典>
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同社は、RORO船の定期航路化を進める和歌山県と連携し、和歌山市近隣企業や運送会社と協力して、6月に試験輸送を実施。その結果を踏まえて、10月8日から毎週土曜日の定期航路として就航が実現した。

<RORO船を使った和歌山工場から首都圏物流拠点への輸送>
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この取り組みでは、和歌山工場を出発したトラックが、和歌山下津港で製品を積載したトレーラーを大王海運が運行するRORO船に積み込み、ドライバーは運転車両を切り離して下船し、トレーラーのみを千葉中央港へ海上輸送する。千葉中央港に到着後は別のトラックドライバーが運転車両をトレーラーに連結し、沼南(千葉県)、岩槻(埼玉県)、八王子(東京都)、川崎(神奈川県)の各物流拠点へ輸送する。

RORO船を活用することで、トラックドライバーの長時間・長距離輸送の負担を軽減し、CO2排出量削減など環境負荷の低減を進める狙い。

今回のモーダルシフトでは、600km近い距離を無人で輸送することができ、陸送距離が短くなることでドライバーは日帰りで運行が可能となる。運送費用は一部輸送ルートでは増加するが、CO2排出量を年間355トン削減できる見込みのため、CO2排出量に企業が独自に価格付けして低炭素投資・対策を推進するしくみであるICP価格(1万8500円/トン-CO2)を考慮することによって可能となった。

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