Hacobuは7月23日、物流DXに特化したシステムインテグレーション事業「Hacobu Solution Studio(ハコブ・ソリューションスタジオ)」を開始した。
SaaS型のクラウド物流管理ソリューション「MOVO(ムーボ)」シリーズと、物流DXコンサルティング「Hacobu Strategy(ハコブ・ストラテジー)」に加え、システム構築・連携領域へも支援の幅を広げることで、企業の物流DX推進をより包括的にサポートする。
「Hacobu Solution Studio」は「SaaSと基幹を“つなぐ”、ワンストップの設計力」、「SaaSメーカーとしての実装知と、現場解像度の高さ」、「スピードと柔軟性を両立した最速実装」の3つの特徴を持つ。
なお、物流DXシステムインテグレーション事例として、花王の豊橋工場における次世代自動化倉庫へのMOVO Berth導入プロジェクトがある。
花王は、サステナブルなサプライチェーン構築を目指し、完全自動化を実現する新倉庫を豊橋工場内に建設。場内トラックの入退場管理を無人化・自動化する仕組みとして、MOVO Berthと車番認証システム・倉庫制御システム(WCS)とのAPI連携によるスマートな運用体制を構築した。
これにより、トラックの到着情報に基づいて自動でバースを案内し、ドライバーへのSMS呼び出し、貨物の荷揃え指示、入退場処理までをすべて連携されたシステムで自動化。従来約1時間かかっていた場内滞在時間を20~30分程度に短縮し、ドライバー負荷の軽減と庫内作業の効率化を同時に実現した。
大和物流、Hacobu/ドライバーにアプリで軒先情報共有 負担軽減へ