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ESR/同社初のデータセンターを大阪市住之江区で着工

2022年11月09日/物流施設

ESRは11月9日、大阪市住之江区に建設するデータセンター「ESRコスモスクエアOS1」の地鎮祭を同7日に実施したと発表した。

<「ESRコスモスクエアOS1」完成イメージ>
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<「ESRコスモスクエア」全体完成イメージ(手前OS1、左奥OS2、右奥OS3)>
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「OS1」はIT電力容量19.2MWを備えた施設として、2024年5月末の竣工を予定している。

ESRグループ初のデータセンタープロジェクトとなる3棟で計98MWのIT電力容量を備えたキャンバス型データセンター「ESRコスモスクエア」の1期目で、2期(OS2)と3期(OS3)も同一敷地内で順次開発する予定だ。

「OS1」は設計上の柔軟性と設備の拡張性を備えることで、顧客の需要に応じてデータホールと呼ばれる専用区画から、一棟もしくはOS2・OS3を含めた複数棟での提供を可能にする。これにより、大手クラウドサービスプロバイダーを含むいわゆるハイパースケーラーやコロケーション向けデータセンター事業者まで、顧客の多様なデータセンターニーズに柔軟に対応する。

また、同施設はLEEDゴールド認証取得を目指した建築計画を行っており、高効率の冷却システムを採用し、効率的なエネルギー利用、再エネ利用によるグリーン化、省エネのデジタル機器の採用など、CO2排出量削減にも積極的に取り組む。

<地鎮祭にて、ESRのスチュアート・ギブソン代表取締役(中央)、松波 英明取締役(右端)、ディアーミッド・マセイ データセンターCEO(右から4人目)他、ESRのデータセンターチーム>
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「ESRコスモスクエア」は日本の主要なインターネットエクスチェンジ(インターネットの中核を成す施設であり、プロバイダ、インターネットデータセンターや、国家間の通信を交換するための相互接続ポイント)がある大阪市中心部から10km圏内に位置。周辺には多くのクラウドネットワークへの接続拠点、通信事業者、大手IT企業などが集まっているほか、ハイパースケーラーの拠点も増加しており、データセンター需要の成長著しいエリアにある。

ESRは、 「OS1」と東京「ESR TK1データセンター」他、香港、ソウル、シドニー、ムンバイ、シンガポールの主要なデータセンター集積地で、IT電力容量合計300MWの計8つのデータセンタープロジェクトを進行中。

また、データセンター市場の急速な成長に対応するため、2022年7月にESR初のデータセンター事業に特化したファンド「ESRデータセンター・ファンド1」を組成し、出資コミットメント総額10億米ドル(約1360億円)で一次募集を完了したことを発表した。今後も、ESRグループではデータセンター事業を加速させ、APACのデジタルインフラの拡張、経済発展にも寄与していくとしている。

■「ESRコスモスクエアOS1」概要
所在地:大阪市住之江区
敷地面積:8146m2
IT電力容量:19.2MW
着工:2022年10月1日
竣工・サービス開始:2024年5月31日(予定)
設計:NTTファシリティーズ
施工:戸田建設

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