LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





日立物流/モーダルシフトへの取り組みで優良事業者賞を受賞

2022年11月15日/3PL・物流企業

日立物流は11月15日、日本物流団体連合会が主催する「令和4年度モーダルシフト取り組み優良事業者賞(新規開拓部門賞」を受賞したと発表した。

この表彰は、物流業界での環境負荷低減と労働生産性向上の観点から、他の模範となる取り組みを行っている物流事業者を表彰するとともに、その取り組みを広く社会に紹介し、モーダルシフトをさらに促進しようとするもの。今回、同社の「日々の物量増減にもフレキシブルに対応するモーダルシフトの実現~環境負荷低減・ドライバー不足対応および労働環境改善に貢献する強靭で持続可能な輸送の確保~」が新規開拓部門賞を受賞した。

<取り組みイメージ図>
20221115hitachib 520x374 - 日立物流/モーダルシフトへの取り組みで優良事業者賞を受賞

取り組み概要は、同社の顧客である化粧品メーカーの関東~九州間での製品輸送が、これまで長距離トラック輸送で行っていたが、環境負荷が大きいことやトラックドライバー不足の課題を抱えていた。そこで、グループ会社のバンテックが行う自動車部品輸送の復路を利用した、トレーラと内航船による輸送へのモーダルシフトを行った。トラックからトレーラへの車格変更によって積みきれなくなる貨物は港近隣のデポへ持ち込み、他の貨物と混載輸送するスキームとしたことで、日々の物量に応じたフレキシブルな対応が可能となり、全貨物のモーダルシフトを実現した。

その結果、「CO2排出量を年間で対トラック輸送比マイナス 71.1%となる 232.1t(326.5t→94.4t)削減」、「車両の配車台数を10tトラック333台からトレーラ254台に削減し、ドライバー不足、車両不足に対応」、「1運行における運転時間を23時間から4時間に抑制し、ドライバーの負担を軽減」といった効果を生んだ。

日立物流グループは、CO2排出量を2030年度に50%削減(2013年度比)、2050年度のカーボンネットゼロをめざす「環境中長期目標」を策定し、持続可能な社会の実現に貢献していくとしている。

関連記事

3PL・物流企業に関する最新ニュース

最新ニュース