ESRは11月15日、「British Business Awards 2022」（主催：在日英国商業会議所）において、過去1年間に日本で事業活動を通じ、サステナビリティやコミュニティに貢献し、業界に新たな布石を投じる開発など多角的に取り組み、大きく成長を遂げた点が評価され、このアワードの最高賞に位置付けられている「Company of the Year」（カンパニー・オブ・ザ・イヤー）を受賞したと発表した。
＜ブリティッシュ・ビジネス・アワードのロゴ＞
＜ESRを代表し、取締役・松波秀明他がジュリア・ロングボトム駐⽇英国⼤使よりトロフィーを授与＞
＜ESR横浜幸浦DC1の「金沢の森」 ＞
＜ESR弥富木曽岬DCのラウンジ＞
評価された実績では、2022年1月に竣工した物流施設「ESR横浜幸浦ディストリビューションセンター（DC）1」では、30年前に植樹されたものの荒廃が進んでいた「金沢の森」を保存・再生、4月に竣工した中部圏最大級の同「ESR弥富木曽岬 DC」では、木曽岬町のシンボルである桜を植樹し、コロナ禍における人と人の繋がりを意識したデザインのラウンジや個室型ワークスペースの設置など、無機質なイメージの物流施設において働く人を第一に考えた快適な就労環境を提供するだけでなく、土地の持つ背景に敬意を払った建築計画で開発を行っている。
また、2022年1月にARA社を買収したことに加え、入居企業のネットワーク拡大、投資家との関係強化により2022年6月30日時点の日本の運用資産残高は前年比350％の約323億米ドル（約3兆6830億円）に成長した。
＜Footy Japan の⼦供向けサッカースクールのユニフォーム提供＞
＜2022年3月に開園したバーンクラブ尼崎＞
そして、子育て世代の女性の職場復帰とキャリア形成の支援策として、物流施設内に託児所「BRNKLÜBB（バーンクラブ）」を運営しているが、2022年3月に「ESR尼崎DC」内にも開園、無料でバイリンガル教育、食育など質の高いサービスを提供している。
さらに、日本でサッカーを通じ国籍・世代を超えたコミュニティの形成に長年取り組んでいる Footy Japan（フティージャパン）が主催する東京の多国籍のアマチュアサッカーリーグおよび子供のサッカースクールを長期的に支援している。
そのほか、データセンター事業に参入、日本で加速するデジタル化の変革イニシアティブを支援。 自家消費型太陽光発電所を順次稼働させ、ESR 独自のグリーン電力証書発行システムを始動させた。このシステムを通じ、環境付加価値の取引を行い、CO2削減に貢献していくとしている。
ESRのスチュアート・ギブソンCEOは「ブリティッシュ・ビジネス・アワードの最高賞であるカンパニー・オブ・ザ・イヤーに当社を選んでいただき、大変有難く光栄に思う。 現ESRの松波取締役は私にとって従業員第一号。最初に日本で起業した2003年当初は、オフィスもなく、毎日松波と東京のあちこちのスターバックスでミーティングをしたもの。それから長い道のりを経て、2016年にESRとなり、現在では世界28か国で事業を展開し、2500人以上の従業員を抱え、1500億米ドルの資産を運用する世界第3位の上場不動産資産運用会社になったことに、とても感慨深いものを感じている。スコットランド出身の私が20年前に日本に移住し、最初に起業して以来、日本の人々にとても親切にしていただき、これまで沢山お力添えいただいたお陰で今の私がある。また、短期間で成長を遂げることに尽力してくれたESRチームの皆にも畏敬の念を抱いている。当社はまだ旅を始めたばかりの段階だが、経済的な逆風が吹く厳しい時代に負けずに成長を続けられるよう、この受賞を励みに引き続き精進していく」と述べている。
