LNEWSは、物流・ロジスティクス・SCM分野の最新ニュースを発信しています。





Mujin/アイシンの工場内物流を自動化、作業人員3分の1に

2022年11月29日/IT・機器

  • 関連キーワード
  • MUJIN

Mujinは11月29日、アイシンの工場で、部品の配膳・保管や空箱の回収など組立ての前後工程を自動で行う次世代供給システムを構築し、工場内物流(構内物流)の自動化を実現したと発表した。

<アイシンの工場で構築した自動化システム>
20221129mujin 520x292 - Mujin/アイシンの工場内物流を自動化、作業人員3分の1に

アイシンの工場では、種類もロット数も異なる多品種の部品を組立ラインに供給する作業は、各部品を整理・管理し、ラインの稼働状況を把握しながらタイミングよく供給する必要があり複雑なため、多くの人手を要していた。また、混載通い箱の段バラシ作業も、自動化の技術的難易度が高く、人手によって賄われていた。

<自動化システムの全体像>
20221129mujin1 520x293 - Mujin/アイシンの工場内物流を自動化、作業人員3分の1に

<AGVで部品搬送を最適化&自動化>
20221129mujin2 520x371 - Mujin/アイシンの工場内物流を自動化、作業人員3分の1に

構築した自動化システムは、2台の通い箱ハンドリング知能ロボットと、31台のAGV(無人搬送車)で構成。

組立工程前後のほぼ全ての搬送作業を、群制御された31台のAGVで効率的に実行し、組立ラインの稼働状況に従って、入荷・保管・仕分け・組立て・空箱回収エリア間の搬送を最適なタイミングで行うことを可能にした。

<通い箱ハンドリング知能ロボット>
20221129mujin3 520x372 - Mujin/アイシンの工場内物流を自動化、作業人員3分の1に

また、仕分け工程では、通い箱の混載段バラシ・移載等のハンドリングを2台の知能ロボットで実現。ロボットは、ロボットハンドに搭載した3Dビジョンで蓋つきのものも含めた50種類以上の通い箱を認識し、箱の大きさに合わせて大型可変ハンドを変化させてハンドリングする。周辺環境やロボット自身の可動域を考慮した上で、最適な軌道を描きながらパレットからの段バラシと、保管棚や台車等への移載を行う。

アイシンの工場ではこれらの工程を自動化したことで、工場全体で必要な作業人員を3分の1へと大幅に削減。また、機械化による部品供給の最適化や部品の取り違い防止、重量物運搬作業の自動化による省力化や安全性の向上などを実現している。

<アイシンの工場内物流自動化>

関連記事

IT・機器に関する最新ニュース

最新ニュース