澁澤倉庫は12月5日、プラスオートメーションと共同で、水平移動ロボットのAGV型ロボットソーターと、垂直移動ロボットソーターをシステムリンクさせ統合運用する「物流3Dロボット」の実用化に成功した。
この「物流3Dロボット」システムは、同社のパイロットモデル倉庫である松戸営業所で実地運用中。これまで同営業所で、水平移動ロボットソーター「t-Sort sd5」により、アパレル関連商品の仕分け(店舗別、返品、EC)を行ってきたが、この度、これを垂直移動ロボットソーター「t-Sort 3D」と組み合わせ、統合運用することにより、同等の処理能力を維持した状態で、機材使用スペースを57%カットする事に成功した。
水平ロボット単独運用時は、平面15仕分け間口の場合、約8m長のスペースを使用。垂直ロボットとの統合運用により、垂直方向の空間活用ができ、同じ間口数を2m長で対応。使用スペース57%カット、スペース当たり生産性は2.3倍向上。
同社は、グループ中期経営計画2023において、強みの明確化、競争力の強化、収益機会の多様化等に取り組んでいるが、この件は、その中のテーマの一つ「High-mix,Low-lot(多品種少量)貨物の効率的運営モデルの確立」に係るイノベーションの導入となる。今後もDX・最新イノベーションの活用により、物流サービスの高度化に取り組んでいくとしている。