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ヤマト運輸、全農食品/冷凍商品のD2C流通スキームを構築

2022年12月15日/3PL・物流企業

ヤマト運輸と全国農協食品は12月15日、ヤマト運輸の保冷拠点などの物流ネットワークを活用し、12月15日から楽天市場に開設する「全農食品オンラインショップ」で販売する冷凍商品のD2C流通スキームを構築したと発表した。

<D2C 流通スキーム概要>
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全農食品は、日本の生産者と消費者を安心で結ぶ架け橋になるJA全農グループの食品販売会社。日本の農業と地域社会に貢献することを理念に掲げ、顧客と産地(製造場)をつなぎ、お米・果物・農畜産物などの自然の恵みを通じて安全で安心な食品、旬の感動を届ける通信販売や外食向け販売を行っている。食品 D2C(Direct to Consumer/消費者直接取引)は、従来の店舗納品などケース単位で輸送を行うコールドチェーンとは異なり、個人の顧客ごとにきめ細かな出荷作業が必要なため、高まる中食需要に対応するためのD2C流通スキームの効率化が大きな課題。

ヤマト運輸は、物流を通じて企業の経営課題を解決し、持続可能な成長を実現するリードロジスティクスパートナーとして、サプライチェーンの上流から下流まで「End to End」での総合的な価値提供を目指し、法人企業の物流をトータルにサポートしている。また、2050年温室効果ガス自社排出実質ゼロおよび2030年温室効果ガス排出量48%削減(2020年度比)に向け、EV導入や太陽光パネル設置など、企業の Scope3領域での温室効果ガス排出量削減の貢献に向けた取り組みを積極的に進めている。

今回、全農食品の楽天市場「全農食品オンラインショップ」開設にあたり、ヤマト運輸の仕分けターミナルと保冷機能が一体となった拠点を活用することで、短期間かつ必要最小限の投資でD2C流通スキームを構築した。人気商品を組み合わせたセット商品や少量単位での販売が可能になるとともに、出荷リードタイムの短縮を実現する。

今後両社は、今回構築したD2C流通スキームを活用し、取扱商品・セット商品のラインナップ拡充と販路拡大を図り、顧客の多様なニーズに応えるとしている。

また、調達・製造領域から販売・流通店舗への納品物流など、BtoB領域のサプライチェーン変革も検討していく。

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