NSユナイテッド海運が1月31日に発表した2023年3月期第3四半期決算によると、売上高1968億6300万円(前年同期比36.3%増)、営業利益299億5700万円(49.1%増)、経常利益313億9400万円(60.1%増)、親会社に帰属する当期利益253億5800万円(60.2%増)となった。
外航海運事業において、ドライバルクは、中国のゼロコロナ政策や、新型コロナウイルス感染症に対する港湾の検疫体制緩和に伴う滞船の解消等が市況の下押し要因となり、当期の平均用船料は全船型において前年同期を下回った。このような状況下、長期契約による安定収益に加え、期中に進行した円安が収益を大きく押し上げ、前年同期比で増収増益となった。
内航海運事業において、ドライバルクは、鉄鋼関連では、鋼材の輸送量は前年同期比でほぼ横ばいとなったが、自動車生産での半導体の供給制約の影響を受け鉄鋼原料の輸送量は前年同期比で減少した。タンカーは、LNG輸送が新規航路における輸送が本格化したことで輸送量は前年同期比で増加し、LPG輸送も効率運航に努めたことで輸送量は前年同期比で増加した。内航海運事業の業績は前年同期比で増収増益となった。
通期は、売上高2450億円(25.0%増)、営業利益320億円(19.8%増)、経常利益320億円(20.3%増)、親会社に帰属する当期利益270億円(14.5%増)を見込んでいる。
住友倉庫 決算/3月期の売上高17.5%減、営業利益49.5%減