Gaussyが運営するシェアリング倉庫サービス「WareXウェアエックス」は、2022年のサービス状況を公開した。
WareXでは、全国の倉庫の中から顧客の希望条件に合った倉庫を提案し、荷物を預けたいというニーズに応える同サービスを2021年5月にリリース。稼働案件数はおよそ10倍に伸張した。
＜稼働案件数推移（3か月単位）＞
寄託貨物を分析したところ、「Eコマース」、「機械部品」、「雑貨」、「住宅設備部品」の比率が高くなった。「Eコマース」の多くはECモールに納品する前の中継倉庫としてのニーズ、「機械部品」や「電子機器」は取り扱いアイテム数の増加による自社スペース不足の補完ニーズ、「住宅設備部品」は、工期の変更に伴う突発的な貨物の一時保管ニーズが中心で、貨物種によって異なるニーズが明らかとなった。また輸入貨物は、デバンニングやラベル貼り等の流通加工に対するニーズも強く、オプションサービスとしての提供を開始している。
＜業界別ではEコマースや機械部品などが伸長＞
引き合いデータをエリアごとに分析した結果、都道府県別では愛知県が最も多かった。その理由として「世界的な半導体不足や新型コロナによるサプライチェーンの乱れが2022年上半期に大きく影響したとみられ、8月終わり頃まで愛知県内の倉庫スペース不足が顕著だったこと」を挙げている。秋以降の東海エリアの倉庫の需給バランスについては「改善傾向にある」とし、2023年は異なる分布になると予想した。また、EC事業者を中心に、都道府県にこだわらず「関東広域」、「関西広域」など広いエリアを対象に倉庫を探すニーズや、2つ以上の複数エリアで倉庫を探すニーズがあることも明らかにした。
＜引き合いは愛知県が最多＞
同社は、物流課題を解決した8社の導入事例集も公開している。詳細は以下よりダウンロードも可能。
■導入事例集
https://bit.ly/3jfw0mx
