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NLJ/トラック自動荷役技術が実装可能レベルであることを実証

2023年03月28日/IT・機器

NEXT Logistics Japan(NLJ)は3月28日、物流拠点での自動荷役の実装に向けた実証実験を実施。自動運転フォークリフト(AGF)と自律走行搬送ロボット(AGV)を用いたトラックへの荷積み/荷下ろしと、荷姿の標準化について検証し、自動荷役技術が一定の条件下で社会実装可能なレベルであることを確認した、と発表した。

<物流結節点における自動化領域と荷姿標準化領域の関係>
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<自動運転フォークリフトと自律走行搬送ロボットの連携>
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実証実験は、経済産業省による「物流MaaSの実現に向けた研究開発・実証事業」の実施団体として実施。NLJの運行を想定した積み付けパターンでの自動運転フォークリフトを用いたトラックへの荷積み/荷下ろしや、自動運転フォークリフトとAGVを連携した荷捌き場での荷積み/荷下ろしを実証したほか、NLJの取扱荷物実績に基づいた業界ごとでの最適な荷姿パターンを検証し、荷姿の標準化による効果を測定した。

自動運転フォークリフトとAGVを連携した荷役作業の自動化では、「ダブル連結トラックを含む複数種類の車両での荷役」「車両の両側からの同時荷役」「同一荷室内への異種混載パレットの荷役」の3点について実証を行い、実装できる段階であることを確認した。今後は、さらに車両情報や荷物情報と連携したシステム環境の構築に取り組んでいく。

荷姿の標準化については、これまでのNLJの取扱荷物実績に基づいてパレットの種類と高さの要件を解析し、9パターンのパレット活用を選定。この9パターンで業界ごとの最適パターンを検証した結果、複合積載率((重量使用率+容積使用率)×2分の1)では最大84.4%の積載効率(業界平均39%)を実現し、荷姿標準化による効率性向上の効果を確認した。今後は、検証結果をもとに、業界全体に対して荷姿の標準化を働きかけていくとしている。

■協力会社
アイシン:AGV提供
豊田自動織機:自動運転フォークリフト提供

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