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トルビズオン/佐賀県内で水路網上空に全国初の「空の道」敷設

2023年05月23日/IT・機器

トルビズオンは5月23日、佐賀県小城市が管理する芦刈エリアの農業用水路データの提供を受けソラシェアの「S:Road」に登録し、全国で初めて面としての「空の道」を敷設したと発表した。その第一弾として、雨季前の水路点検を目的とした実証実験を同月25日に実施する。

<「空の道」を敷設>
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同社は佐賀県小城市とともに、ドローン(無人航空機)を活用した地方創生連携協定を結び、八丁ダムなどでドローン訓練用の空域利活用を推進してきた。

S:Roadとは、空路管理を可能にする革新的なサービス。地元自治体と合意を得たエリアを「スカイドメイン」として登録し、安全なドローン飛行ルートを提供する。これによりドローン事業者に対し、ルートデータのインポート・登録の利便性、リスクアセスメントの効率化、地域との合意形成の手間削減など、数々のメリットをもたらす。

<小城市水路をS:Roadに登録し、空のインフラ整備へ>
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同社はこのシステムを用いたドローンによる水路・道路の点検を実施し、防災・ドローン物流にも繋がる新たな事業可能性を切り開く。芦刈地区に網羅されたドローン空路を飛行させることにより、雨季前の水路・道路の状況を撮影し、もしも被災した場合でも比較可能なデータを取得し、減災に役立てるための実証を行う。

また新たな「空の道」は、インフラや災害調査だけでなく、物流、ドローンスクールの練習、農作物の解析、観光振興など、地方創生にも寄与する。全国初の取り組みとして、トルビズオンは、小城市や地元地域と連携しながら、更なる「空の道」の拡大と進化を目指す。

<空路完成図>
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実証実験では、地域の理解を得て水路上空をS:Roadに登録。実際に広範囲な水路点検を実施し、雨季前の状況(平常時)を撮影し、もしも被災した場合には、比較できるように撮影を実施。また水路周辺の高低差撮影も実施する。

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