Siemensと三菱重工業とのパートナーとしてジョイントベンチャーとしてスタートしたプライメタルズテクノロジーズは7月5日、6月にデュッセルドルフで開催されたMETECにおいて、デジタライゼーション専門企業のオートメーションビルズフューチャー（ABF）と金属鉄鋼産業向けの在庫管理ソリューションに注力するパートナーシップ契約を締結したと発表した。
＜デュッセルドルフで開催されたMETECでの調印式＞
このパートナーシップは、半製品と完成品の保管を自動化するインテリジェント ソリューションの共同開発とマーケティングを目的としている。ABFには、品物の追跡、識別、位置特定など、保管ロジスティクスの自動化ソリューションの開発において30年以上の実績があり、同社には、冶金プロセスの自動化とデジタル化において数10年の実績がある。両社はすでに最初の共同プロジェクトの準備を始めている。
プライメタルズ テクノロジーズ インダストリー4.0のKurt Herzog責任者は、「製鉄所では、優れた在庫管理戦略が後続工程実行のため基礎を左右する。生産計画システムは、生産すべき製品を特定する。必要な冶金学的特性は、プロセス制御ソフトウェアの一部である知識データベースに保存される。したがって、これらすべてのシステムが完全にネットワーク化されていなくてはならない」と述べている。
同社は、鉄鋼プラントの自動化、デジタル化、最適化において、一方ABFは、鉄鋼プラントの保管自動化において長い経験と歴史を持っている。両社は、顧客が、単一のソースから入手できる在庫管理のための包括的なソリューションを開発することを目標にしており、ワンチームとしてプロジェクトを進めていく、としている。
