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三菱倉庫、武田薬品/サプライチェーンで品質情報等の可視化開始

2023年07月06日/IT・機器

三菱倉庫と武田薬品工業は7月5日、ブロックチェーン(分散型台帳)技術を用いて三菱倉庫が開発したより高度な品質管理を実現するためのデータプラットフォームである「ML Chain」を活用し、医薬品流通に携わる運送委託先を正確かつ効率的に管理するための取り組みを開始したと発表した。

三菱倉庫と武田薬品は、医薬品流通における製品の温度管理および位置情報を可視化し、ブロックチェーン技術を用いて信頼性を担保しながら、流通過程で連携する様々な事業者間で共有することによって、より高度な品質管理を実現するためのデータプラットフォーム「ML Chain」の運用を2022年1月より開始した。

このほど、さらなる品質確保を目的として、ML Chainにおいてスマートコントラクト(ブロックチェーンに保存されたプログラム)を活用し、三菱倉庫が起用する運送等の外部委託業者の必要なライセンスの取得状況や監査記録などを、荷主である武田薬品に対して可視化する新たな機能を実装する。

これにより、武田薬品は、自社製品の運送に関する外部委託業務の品質が確保され、確実に業務が実行されていることを確認できるようになる。スマートコントラクト上で品質確保を目的とした要求水準ルールを実装することで、運送委託先の業務品質が水準を満たす場合には契約の正常履行を、水準に満たない場合には要確認状態を、瞬時に検知することが可能になる。

武田薬品と三菱倉庫は、武田薬品の医薬品流通に携わる多くの事業者との情報を適切にかつ確実に確認・管理することで、業界全体の委託業務に関する品質確保に貢献していくとしている。

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