ゼネテックと住友商事は9月12日、物流倉庫内業務の工数削減や業務計画の精度向上を実現する、高精度なデジタルツイン活用に関するコラボレーションを実施すると発表した。
<両社のコラボレーションによる作業人員や配置レイアウトの算出結果>
住友商事は、個人の能力値に基づいたスキル管理により物流センターでの作業進捗を可視化し、その実績データを収集、蓄積、分析しスループットの向上を支援するシステム「スマイルボードコネクト」を販売している。
ゼネテックは、直感的な操作と95%以上の高精度なシミュレーションで、人・モノ・時間の流れを3Dモデルで構築し、ボトルネックの特定やリソースの最適化、スループットの向上に活用できる3Dシミュレーションソフト「FlexSim」の日本総代理店として、国内での販売・保守を担っている。
今回のコラボレーションでは「スマイルボードコネクト」が収集した作業者ごとの生産性データを「FlexSim」に取り込み、「FlexSim」が持つAIによる最適化機能「オプティマイザー」で適切な作業人数や配置レイアウトを算出し現場に反映することで、作業者のパフォーマンスを考慮した精緻な配置計画を実現し、業務工数の削減や計画の精度向上を目指す。
すでに、コラボレーションによる成果として「FlexSim」のレイアウト検討時間はユーザー実績で90%以上削減できることが確認されており、「スマイルボードコネクト」も導入後の生産性が5%以上向上、約7%の人件費削減効果が実証されている。
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